ニュース

知り合いから「気を付けてよ!」、不意のSMSで偽サイトに誘導する詐欺の手口に注意

不審なアプリをインストールする恐れも、IPAが注意を呼び掛け

詐欺SMSの例(IPA情報セキュリティ安心相談窓口のTwitter公式アカウントより)

 不審なアプリのインストールや偽サイトへ誘導するSMSに関する相談が、5月19日から寄せられるようになったとして、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がTwitter上で注意喚起を行った。

 IPA情報セキュリティ安心相談窓口のTwitter公式アカウント(@IPA_anshin)によると、同SMSは「気をつけてよ!写真がネットに載ってるじゃん、気まずいな!」というメッセージとともにURLが送りつけられるもので、URLをタップするとAndroidでは不審なアプリのインストール画面、iPhoneではApple IDを入力させる偽サイトなどに誘導される。

 同SMSは知り合いの電話番号から送られてくる場合があるという。例えば、知り合いが同様の手口でAndroidに不審なアプリをインストールした場合は、アドレス帳の連絡先に同様のメッセージを拡散してしまう可能性がある。

 送信されるメッセージの内容は異なるが、誘導先で不審なアプリをインストールさせたり、偽サイトに誘導する点から、宅配事業者をかたる偽SMSの手口を変化させたものとIPAではみている(2020年2月20日付関連記事『佐川急便など宅配業者をかたる偽SMSに引き続き注意、累計相談数が2000件超に』参照)。

類似例として紹介された、宅配事業者を装った偽SMSの例(IPAのウェブサイトより)

 対処方法として、1)不審なアプリをインストールしてしまった場合は端末を機内モードに設定し、すぐにアプリをアンインストールすること、2)偽サイトでアカウント情報を入力してしまった場合は、パスワードをすぐに変更することを挙げている。そのうえで、キャリア決済などで身に覚えのない請求が発生していないか確認するよう呼び掛けている。