自衛隊大規模接種センターで使用のモデルナ製ワクチンに異物混入の恐れ

　自衛隊大規模接種センターを運営する防衛省は8月26日、同日厚生労働省と武田薬品工業株式会社より使用見合わせが発表されたロットのワクチンが、同センターの大阪会場で使用されていたと発表した。当該ロットのワクチンが使用されたのは8月6日～20日の期間で、東京センターでの利用は認められていないという。

　これは、特定のロットにおいて、未使用のバイアル内に異物が混入していると複数の会場から報告を受けたことによるもの。これを受け、厚生労働省と武田薬品工業は関連するモデルナ製ワクチン、ロット番号「3004667」「3004734」「3004956」の使用を見合わせるよう発表した。

　自衛隊大規模接種センター大阪会場にて使用されたものはこのうち「3004734」。同センターにおいては、使用前にバイアルに変色、異物の混入その他の異状がないか目視で確認したうえで使用しているといい、厚生労働省からは、これまでに対象ロットにおいて本件に関連して発生したとみられる安全性上の懸念に関する報告はないとしているが、対象ロットを接種して、普段と変わったことがあった場合には、自衛隊大阪大規模接種センターのコールセンターまで連絡してほしいと呼びかけている。

　なお、接種を受けたワクチンのロット番号は、新型コロナウイルスワクチン予防接種済証に貼付されたロット番号シールで確認することができる。

写真は東京センターで接種したもの。赤枠の部分にロット番号が記載される