ニュース
東京都が「混雑度を可視化するアプリ」実験公開、混雑した場所を避ける安全なルートを案内
大手町・丸の内・有楽町エリアが対象
2021年10月20日 09:45
東京都は「デジタルツイン実現プロジェクト」において、リアルタイム人流データを活用して大手町・丸の内・有楽町エリアの混雑状況を可視化するウェブアプリ「TOKYO DigitalTwin Smooth NAVI ver.β 大手町・丸の内・有楽町地区版」の実証実験を開始した。また、東京都内の情報を地図上で確認できる「東京都デジタルツイン3Dビューア(β版)」のデータを追加した。
TOKYO DigitalTwin Smooth NAVIでは、エリア内の混雑状況がリアルタイムまたは1時間後の予測として確認できる。スマートフォンにも最適化されており、現在地から目的地までのナビゲーションも可能。混雑している場所を避けたルートを検索できる。
また、事前に地図データをダウンロードしてオフラインでも確認できるため、災害時にスマートフォンがインターネットに接続できなくても利用できるという。実証実験として、2022年2月中旬ごろまで公開する予定だ。
東京都デジタルツイン3Dビューアは、東京都内の3Dマップ上にさまざまな情報を重ねて可視化できるウェブアプリ。今回、有楽町駅西口から千代田区が指定する災害時退避場所である日比谷公園へのルートを可視化する「避難経路ガイダンス」、杉並区内に設置された河川のライブカメラを確認できる「杉並区 河川ライブカメラ」、東京都港湾局が提供する高波リスクのデータ「港湾局 高潮浸水想定区域図(浸水深・浸水継続時間)」といった災害対策のデータが追加された。
そのほかには、東京都環境局が地球温暖化対策に優れていると認めた法人の所在地「環境局 優良特定地球温暖化対策事業所」、2020年の国勢調査の結果をもとにしたデータが確認できる「令和2年国勢調査人口及び世帯数(速報) 区市町村別人口総数、人口増減率」も加わった。
東京都デジタルツイン3Dビューアでは、「東京都防災マップ 避難場所」「東京都防災マップ 避難所」など、災害時に必要な情報も確認できる。災害が起きたときではなく、事前に自宅や職場近くの避難所を確認するといいだろう。