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キングソフト、法人向けのオフィススイート「Wonder Cloud Works」提供開始、ブラウザーからも利用可能

「Wonder Cloud Works」のイメージ。PCのアプリとウェブブラウザー、スマートフォンのアプリから利用できる

 キングソフト株式会社とワウテック株式会社は、法人向けのオフィススイート「Wonder Cloud Works」の提供を開始した。ビジネスチャット「WowTalk」、名刺共有「CAMCARD BUSINESS」、オンラインストレージとオフィスソフト「WPS Cloud Pro」で構成されている。いずれのサービスも、PCのアプリとウェブブラウザー、スマートフォンのアプリから利用できる。

 Wonder Cloud Worksは、これまで両社が別々に提供していたWowTalk、CAMCARD BUSINESS、WPS Cloud Proをセットで提供するサービス。1つのIDとパスワードでログインができる、サービス間の連携、料金が約85%安い、オンラインストレージの保存スペースがほかのユーザーと分け合える――などの特徴がある。また、ストレージの配分、組織編成、承認、注文状況の管理、権限の付与、企業情報の設定など、自社で契約しているWonder Cloud Worksの管理ができる組織管理コンソールも用意されている。

 利用料金(税別)は、WowTalk(スタンダードプラン)とCAMCARD BUSINESS(クラウド電話帳プラン)を利用できる「2製品プラン1」が年間契約の場合で月額500円、月契約の場合で月額600円。WowTalk(スタンダードプラン)とWPS Cloud Pro(ライトプラン)を利用できる「2製品プラン2」が年間契約の場合で月額500円、月契約の場合で月額600円。WowTalk(スタンダードプラン)、CAMCARD BUSINESS(クラウド電話帳プラン)、WPS Cloud Pro(ライトプラン)を利用できる「3製品プラン」が年間契約の場合で月額700円、月契約の場合で月額840円となっている。契約は10 IDから。

「Wonder Cloud Works」の利用料金

 WowTalkは、チャット、音声通話・ビデオ通話、掲示板、タスク管理機能を搭載したビジネスチャット。チャットは、特定のユーザーにメッセージを送信する「メンション機能」、グループトーク、既読マーク、トーク履歴検索、スタンプなどビジネスチャットの基本的な機能を備えている。さらに、最大200人の音声通話や、チャットでは22カ国語、音声やビデオ会議では12カ国語の翻訳に対応している。

 動作環境は、アプリ版がiOS 12.0以上、Android 5.0以上、Windows 10/7、ウェブ版がInternet Explorer 11、Google Chrome/Firefoxのそれぞれ最新版に対応する。

WowTalk

 CAMCARD BUSINESSは、取引先などの名刺や連絡先が社内で共有できるサービス。専用のスマートフォンアプリで名刺を撮影すると、OCRによって社名や氏名、メールアドレスを認識し、データベースに記録される。

 また、名刺の読み込みはドキュメントスキャナー「ScanSnap」でも可能。名刺の読み込みにはWindowsソフト「CamCard Connector for Scanners」を利用する。対応OSはWindows 10/8.1/7で、.NET Framework 4.0を使用する。

 このようにしてCAMCARD BUSINESSに保存された情報は、Salesforce、DynamicsCRM、SugarCRM、Google Contact、Kairos3、Oracle Sales Cloudとも連携できるため、名刺データを幅広く利用できる。

 CAMCARD BUSINESSのスマートフォンアプリの対応OSは、iOS 7.0以上、Android 5.0以上。ウェブ版は、Internet Explole 11、Google Chrome/Firefox/Microsoft Edgeのそれぞれ最新版となっている。

CAMCARD BUSINESS

 WPS Cloud Proは、9月に提供を開始した「WPS Cloud」の法人向けサービス。文書作成「WPS Writer」、スライド資料作成「WPS Presentation」、表計算「WPS Spreadsheets」、PDFの編集機能、100GBのオンラインストレージがセットになったサービスだ。

文書作成「WPS Writer」
スライド資料作成「WPS Presentation」
表計算「WPS Spreadsheets」

 WPS Cloud Proのオンラインストレージを利用した場合、ファイルやフォルダーの共有、ファイルの同時編集、履歴管理ができる。Microsoft Officeと互換性があり、ファイルを保存する際の拡張子は「.docx」「.pptx」「.xlsx」が標準だ。WPS Writer、WPS Presentation、WPS Spreadsheetsのファイルを1つのウィンドウで開いて、タブで切り替えるといったこともできる。

 対応OSは、Windows 11/10/8.1、macOS 10.12以上、iOS 12.0以上、Android 5.0以上。ウェブブラウザー版は、Internet Exploler 11、Google Chrome/Firefox/Microsoft Edge/Safariのそれぞれ最新版。

 なお、今後は勤怠、電子契約、経費精算などのサービスも追加する予定だとしている。