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件名「【日専連ファイナンス】ご利用確認のお願い」、日専連ファイナンスをかたるフィッシングメールに注意

偽サイトに誘導し、カード情報などを詐取

 日専連ファイナンスをかたるフィッシングメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは6月3日11時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は「【日専連ファイナンス】ご利用確認のお願い」が確認されているが、ほかの件名も使われている可能性がある。

 メールの本文は以下の内容が確認されており、カードの利用を確認するためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。

昨今の第三者不正利用の急増に伴い、弊社では「不正利用監視システム」を導入し、24時間365日体制でカードのご利用に対するモニタリングを行っております。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先は日専連ファイナンスの会員向けサービス「日専連WEBサービス」のログイン画面を装ったウェブサイトで、ユーザーIDとパスワードの入力が求められる。入力してログインの操作をすると、続けて、パスワード、氏名、生年月日、カード番号および有効期限、セキュリティコード、電話番号の入力画面が表示される。

誘導先の偽サイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

https://nk●●●●.cn/?●●●●

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 日専連ファイナンスでも、注意喚起を実施。カードの利用を制限する旨のメールは送信していないとし、記載されたURLをクリックしないよう呼び掛けている。また、不審なメールを受信した場合は、開封せずにすぐに削除するようにとしている。万が一個人情報などを入力してしまった場合は、コールセンターまで連絡するようにと呼び掛けている。