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住信SBIネット銀行をかたるフィッシングメール、件名「[住信SBIネット銀行お客様の口座は悪用された可能性があります。」に注意

偽のログイン画面でキャッシュカード暗証番号などを詐取

 住信SBIネット銀行をかたるフィッシングの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは5月19日11時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は「[住信SBIネット銀行お客様の口座は悪用された可能性があります。」が確認されているが、ほかの件名も使われている可能性がある。

 メールの本文は以下の内容が確認されており、「ログイン方法は少し尋常ではない」との記述から、アカウント情報を更新または確認するためとして、リンク先のウェブサイトに誘導している。

いつも住信SBIネット銀行をご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様のアカウントの保護を重視しております。ログイン方法は少し尋常ではないので、アカウントが住信SBIネット銀行の利用規約を満たしていることを確認するために、アカウント情報を更新および確認してください。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋、原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先は住信SBIネット銀行の会員向けサービス「NEOBANK」のログイン画面を装ったウェブサイトで、「ユーザーネーム」と「WEBログインパスワード」の入力が求められる。入力してログインの操作をすると、「スマート認証NEO登録本人認証」という画面が表示され、「WEB取引パスワード」と「キャッシュカード暗証番号」の入力が求められる。さらに進むと、電話認証を行うよう促される。

誘導先の偽サイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

https://www.netbk●●●●.cc/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」とした上で、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。また、フィッシングメール対策には迷惑メールフィルターが有効であるとして、設定を推奨している。