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神田明神を仮想空間上に再現した「神田明神CG空間」、DNPが公開

神田明神の御神殿高精細CG

 大日本印刷株式会社(DNP)は6月6日、神田神社公認のもと開発した「神田明神CG空間」をインターネット上で公開した。3Dレーザー計測技術やCG技法を用い、神田明神(正式名称は「神田神社」)の境内や御神殿などの構造・意匠を高い精度で再現している。

 DNPは、東京都千代田区と千代田区観光協会の協力のもと、合同会社AKIBA観光協議会とともに秋葉原エリアの「XRまちづくり」を推進している。神田明神CG空間は、その一環として開発されたもの。

 同社がデジタルアーカイブ事業などで培った、立体物をレーザーで計測する技術や高精細撮影技術、多くのアングルで撮影した被写体のデジタル画像を統合して3DCGを作成するフォトグラメトリ技術などを活用して制作されているという。

御神殿高精細CG

 神田明神資料館で開催されるイベントと連動し、神田明神の歴史や浮世絵をはじめとした所蔵する資料をインターネット上に公開するほか、DNPらが2022年4月に公開した「バーチャル秋葉原」との連動を図り、日本のコンテンツ文化を発信することで人との交流の場を提供するとしている。

 6月4日〜7月10日の期間中、神田明神資料館にて特別展「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」が開催されており、神田明神CG空間でも作品の一部を公開している。

「こうじょう雅之武人画師10周年記念特別展」の作品の一部を公開