ニュース

さくらインターネットをかたるフィッシング、件名「【さくらのクラウド】クレジットカードご確認のお願い」のメールに注意

情報の確認を装い、偽サイトでカード情報を詐取

 さくらインターネットをかたるフィッシングの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは6月17日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は、「【さくらのクラウド】クレジットカードご確認のお願い [年/月/日 時刻]」が確認されている。これ以外の件名も使われている可能性がある。

 メールの本文は以下の内容が確認されており、登録したクレジットカードの情報を確認するためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。

いつもさくらのクラウドをご利用いただきありがとうございます。
さくらのクラウド2022年06月ご利用分につきまして、クレジットカードの認証に問題が発生しております。
お手数ですが、会員メニューにアクセスいただき、登録のクレジットカードにお間違えが無いかご確認いただけますでしょうか。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先はさくらインターネットの会員メニューのログイン画面を装ったウェブサイトで、会員IDとパスワードの入力が求められる。入力してログインの操作を行うと、続けて「電話認証」として、音声電話で受け取った認証コードを入力するように求められる。さらに操作を続けると「クレジットカード情報の新規登録」という画面が表示され、カード番号、有効期限、セキュリティコード、カード名義人の入力が求められる。

誘導先の偽サイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

https://amf.●●●●.co.jp/
https://amg.●●●●.net/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 さくらインターネットでも、フィッシングやなりすましに関する情報を公開。不審なメールを受信した際には、内容に従わずに速やかに削除し、記載されたURLにアクセスしたり、添付ファイルを開いたりしないよう、注意を呼び掛けている。また、安全性を高めるために、2段階認証の設定を推奨している。