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JR西日本、「大阪なにわリング」構築に向けた協業を発表。大阪駅-堂島-曽根崎-京橋-大阪駅を環状に繋ぐ光ファイバーネットワーク

JRWONとBBバックボーンが2023年に提供開始

「大阪なにわリング」のルート

 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は6月23日、JR西日本光ネットワーク株式会社(JRWON)とビー・ビー・バックボーン株式会社(BBバックボーン)が大阪市内の光ファイバーネットワーク「大阪なにわリング」の提供に向けてパートナーシップ契約を締結したと発表した。2023年初めに提供を開始する予定となっており、市内の主要なデータセンター事業者や自社ネットワーク回線の増強を検討している企業のニーズに応える。

 大阪なにわリングは、JRWONが保有する鉄道用の光ファイバーと、BBバックボーンの光ファイバーに関する技術を用いて構築。大阪市内のデータセンターの集積地である堂島および曽根崎や、京橋エリアに新設された大阪ビジネスパークデータセンターなどをリング状に接続する。

 具体的には、JR大阪環状線の京橋~大阪~福島間とJR東西線の新福島~北新地~京橋間の鉄道ルートを辿りながらリングを構成するが、その途中、堂島や曽根崎、大阪ビジネスパークデータセンターも経由するかたちとなっている。鉄道ルートの光ファイバーを活用し、融着接続を基本としてリングを構築するため、安定性や信頼性が高いとしている。

 BBバックボーン代表取締役社長の戸坂豪臣氏は「『大阪なにわリング』は、西日本エリア全体のハブとなるデータセンター間の光ファイバーリングとなるものと考えている」とコメント。また、JRWON代表取締役社の長山内崇氏は「BBバックボーンと私どもがコラボすることで今までにないユニークかつ高品質な光ファイバーリングになると確信している」とコメントしている。