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東京都檜原村に会員制テレワーク&ワーケーション施設「Village Hinohara」がオープン

 一般社団法人アナドロマスは、東京都檜原村のサテライトオフィス施設を活用した会員制テレワーク&ワーケーション事業「Village Hinohara(ヴィレッジヒノハラ)」をプレオープンした。施設内覧とテスト宿泊を開始し、正式オープンは11月30日の予定。

 東京都檜原村は東京都の本土で唯一の村。「都心から50km圏というアクセスの良い立地にもかかわらず、昔ながらの生活文化や美しい緑の山々と清流が残されており、新しい働き方や生活様式の広がりを背景にテレワークやワーケーション、移住先として注目を集めている」という。

 「Village Hinohara」は村民や移住者、村外のテレワーカーやノマドワーカーが共に働き、地域と交流しながら新たな価値を創り出す場として、檜原村が設置、アナドロマスが施設を借り受けて運営する。所在地は東京都西多摩郡檜原村本宿790-2。アクセスは、JR武蔵五日市駅より西東京バスで25分、または中央道八王子ICから車で約40分。

 建物は、株式会社マウンテンハウスアーキテクツによる設計。平地が少ない檜原村の環境の影響を最小限するため、3つの直方体が地形に沿って重なり合うような形状で、三方向の開口部から山々の緑を内部空間に取り込み、自然を感じられるものとなっているという。

 主な設備は多目的ホール(定員20名)、フリーアドレスデスク(12席)、カウンター席(4席)、会議テーブル(8席)、会議テラス(8席)など。光回線によるWi-Fi、各種OA機器、100インチのスクリーンとプロジェクターが備えられているほか、円形暖炉、キッチン、バンクベッド(4台)、シングルベッド(2台)ユニットバス、シャワーブースなども用意されている。

 このほか、周辺の提携施設やサービスとして、アウトドアワーケーション&サウナ「HINOKO TOKYO」、山のサブスク&森林体験「MOKKI NO MORI」、ツアー&シェアサイクル「東京裏山ワンダーランド」、体験農園「ひのふぁーむ」などが利用できる。

 施設では、会員たちがひとつの空間でともに働き、アウトドアアクティビティなどの活動を共有することでコミュニティを形成するとしており、それが檜原村の“Villaging”(むらづくり)につながることを目指す。また、コワーキングや夜間の宿泊だけでなく、キッチンでの料理や暖炉に使う薪割り、草刈りなど村暮らしに必要な仕事の体験もでき、共同作業を通じた会員同士の交流も生まれるという。

 さらに、会員専用のアウトドアサウナ、提携農園での農業体験、レンタサイクル、村内の森林ワークショップやエコツアーへの案内も予定しており、村在住のスタッフが情報を伝えるという。

 営業時間は9時から17時まで。宿泊利用の定員は10名で、チェックインは17時、チェックアウトは翌日10時となる。

 会員の種類は3つある。入会金3300円で月会費なしの「ワーケーション会員」の場合、利用は別料金が必要で、日中利用料2500円、宿泊料5500円〜。入会金5500円、月会費1万1000円の「コワーキング会員」は日中利用料が無料で、宿泊料は5500円〜。入会金1万1000円、月会費2万2000円の「サテライト会員」は、で日中利用料と利用と4泊までの宿泊が無料になる。

 また、月額5500円で法人登記が可能。檜原村住民や提携施設会員は、特別価格で利用できる。

 正式オープンは11月30日だが、11月23日までは事前内覧期間は10時30分〜16時30分までで、現地に来れば予約不要で内覧が可能。また、開業後にも内覧日を設定する予定だという。

 また、プレオープン連動企画として、村内各所の古民家等で現代美術の展示を行う一般社団法人クリエイティブクラスター主催の「ひのはらアート2022」と連動。観覧予定者に宿泊付きのフリーパスを販売する。日程は11月9、10、16~20、23日で、1日の定員は10名、料金は宿泊付きで5000円。