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高橋徹氏が死去、日本やアジアのインターネット普及に多大な貢献

高橋徹氏(2012年6月、インターネットの殿堂入り受賞祝賀パーティーで)

 日本やアジアにインターネットを普及させた初期のリーダー役の1人である高橋徹氏が12月20日、死去した。享年82(満81歳)。

 高橋氏は1941年生まれ。出版界で編集者および執筆者として活動したのち、1980年代からインターネットの研究を開始。1993年に故石田晴久氏、村井純氏らと日本インターネット協会(現:一般財団法人インターネット協会)を創設し、1994年には日本で初めての本格的なネットワーク技術のカンファレンスとなった「Interop(NetWorld+Interop 94 Tokyo)」の開催を担当。

 その後、東京インターネット株式会社の設立、アジア太平洋インターネット協会の議長を務めるなど、日本やアジアのインターネットの普及に貢献。その功績が讃えられ、2012年、Internet Society(ISOC)による「インターネットの殿堂(Internet Hall of Fame)」の最初の殿堂入りメンバー33名の1人として選ばれた。

 高橋氏の訃報を受け、インターネット協会、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)がそれぞれ哀悼のコメントを発表している。

【追記 2022年12月27日 18:45】
 WIDEプロジェクトも12月25日付で、同プロジェクトファウンダーの村井純氏によるコメントを発表した。