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2.5GbE対応でM.2スロット4本装備のNASなど、ASUSTORが最新モデルをCOMPUTEX 2023で先行展示

 ASUSTORは、台湾の台北市で5月30日〜6月2日に開催されているCOMPUTEX TAIPEI 2023の同社ブースにおいて、今年発売を予定しているNAS新製品を展示した。

4本のM.2スロットを備える「NIMBUSTOR Gen2」

3.5インチドライブベイを2本備える「NIMBUSTOR 2 Gen2 AS5402T」

 「NIMBUSTOR Gen2」は、家庭およびSOHO向けとして展開している「NIMBUSTOR」の第2世代モデル。3.5インチドライブベイを2本備える「NIMBUSTOR 2 Gen2 AS5402T」と4本備える「NIMBUSTOR 2 Gen2 AS5404T」の2製品を展示した。2製品の違いは3.5インチドライブベイの数のみで、内部のシステムは共通となっている。

 最大の特徴となるのが、本体内にM.2スロットを標準で4本備えるという点だ。ケースを開けるとHDDベイ上部にM.2スロットを4本搭載した基板が取り付けられており、最大4本のM.2 2280 PCIe 3.0 SSDを装着可能。装着したSSDは、ストレージ領域として、またはキャッシュとして利用できる。なお、SSDのストレージ領域はHDDのストレージ領域とは異なる領域として確保されるという。SSDの発熱を考慮して本体上部には吸気用のスリットが設けられている。

本体カバーを外すと、ドライブベイ上部に4本のM.2スロットを備え、M.2 SSDを最大4台装着可能

 システムも強化されている。従来モデルはCPUがデュアルコアのCeleron J4005でメモリが標準2GB搭載だったのに対し、NIMBUSTOR Gen2はCPUがクアッドコアのCeleron N5105、メモリが標準4GBとなっている。

 有線LANは、従来モデル同様に2.5GbEを2ポート用意。この他、USB 3.2 Gen2を正面に1ポート、背面に2ポートの計3ポートとHDMIポートも備える。

 サイズ/重量は、AS5402Tが114×230×170mm(幅×奥行×高さ)/1.6kg、AS5404Tが170×230×170mm(幅×奥行×高さ)/2.2kg。6~7月頃の発売を予定しており、価格は未定。

NIMBUSTOR 2 Gen2 AS5402Tの正面、USB 3.2 Gen2 Type-Aを1ポート用意
正面カバーを取ると2本の3.5インチドライブベイにアクセス可能
側面
背面、ポート類はUSB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI、2.5Gb Ethernet×2を用意
3.5インチドライブベイを4本備える「NIMBUSTOR 2 Gen2 AS5404T」
ドライブベイを4本備える部分以外の仕様はAS5402Tとほぼ同じ
背面

一般ユーザー向け「DRIVESTAR」シリーズ新製品

 一般ユーザー向けエントリーモデルの「DRIVESTAR」シリーズでは複数の新製品を展示した。

 「DRIVESTAR 2 Lite AS1102TL」は、既存製品の「DRIVESTAR 2 AS1102T」より下位に位置付けられる製品で、よりコストパフォーマンスを高めた入門者向けモデルになるという。とはいえ、プロセッサは1.7GHz動作のクアッドコアプロセッサ、Realtek RTD1619Bを採用し、AS1102Tよりも性能が高められている。メモリは標準で1GB搭載。

 ただし、有線LANはAS1102Tが2.5GbEだったのに対し、AS1102TLはGigabit Ethernetに落とされている。この他、USB 3.2 Gen1を正面に1ポート、USB 2.0を背面に1ポート備える。サイズ/重量は、102×218×165mm(幅×奥行×高さ)/1.14kg。今年末以降に、AS1102Tよりも安価に発売する予定とのこと。

エントリー向けNAS「DRIVESTAR 2 Lite AS1102TL」
プロセッサは既存製品の「AS1102T」より高性能なものを採用するが、有線LANがGigabit Ethernetとなっている

 「DRIVESTAR Pro」シリーズの後継モデルとなる「DRIVESTAR PRO Gen2」も展示。3.5インチドライブベイを2本備える「DRIVESTAR 2 PRO Gen2 AS3304T v2」と、4本備える「DRIVESTAR 4 PRO Gen2 AS3304T v2」の2モデルを用意。

 従来モデルからの主な強化点となるのがプロセッサで、1.7GHz動作のRealtek RTD1619Bに強化し、性能が高められている。

 それ以外の仕様は従来モデルから大きく変わっておらず、メモリは2GB、有線LANは2.5Gb Ethernet、USB 3.2 Gen1を前面に1ポート、背面に2ポート用意。サイズ/重量は、AS3302T v2が114×230×170mm(幅×奥行×高さ)/1.6kg、AS3304T v2が174×230×170mm(幅×奥行×高さ)/2.2kg。こちらも今年末以降の発売を予定している。

「DRIVESTAR 2 PRO Gen2 AS3304T v2」。既存モデルからプロセッサを強化し性能が高められている
3.5インチドライブベイを2本用意
背面。有線LANは引き続き2.5Gb Ethernetを採用している
3.5インチドライブベイを4本備える「DRIVESTAR 4 PRO Gen2 AS3304T v2」
こちらもプロセッサ以外の仕様は従来モデルから大きく変わっていない
背面

拡張ドライブユニット「AS5004U」

 既存のNASを拡張できる拡張ドライブユニットの新製品「AS5004U」も展示した。

拡張ドライブユニット新製品「AS5004U」

 3.5インチドライブベイを4本備え、USB接続でASUSTOR製NAS製品のドライブベイを拡張できる製品で、接続用のUSBポートにUSB 3.2 Gen2準拠USB Type-Cを採用している点が特徴となる。サイズ/重量は174×230×170mm(幅×奥行×高さ)/2.03kg。今年末以降の発売を予定している。

ASUSTOR製NAS製品にUSB接続し、3.5インチドライブベイを4本拡張できる
背面、接続用のUSBポートとしてUSB 3.2 Gen2準拠USB Type-Cを採用