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北洋銀行をかたるフィッシング、件名「【北洋銀行】口座利用停止のお知らせ」などの不審なメールに注意

偽サイトに誘導し、会員情報を詐取

 北洋銀行をかたるフィッシングの報告を受けているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは6月14日13時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は、「【北洋銀行】口座利用停止のお知らせ」が確認されている。なお、これ以外の件名も使われている可能性がある。

 メール本文は、以下の文面が確認されており、利用制限の解除のためとして、リンクへアクセスするよう促している。

平素は、北洋銀行ダイレクトをご利用いただき誠にありがとうございます。

北洋銀行ダイレクトでは、犯罪収益移転防止法に基づき、
お取引を行う目的等を確認させていただいております。
また、北洋銀行ダイレクトご利用規約第 6 条2 項 5 に基づくご依頼となります、
お客様の北洋銀行ダイレクトの利用が一時停止となります。
※振込、ATMの出金サービスがご利用になれません。、ご注意願います。

下記より一時取引制限の解除をお申し込み内容のご確認をお願いいたします。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトは、北洋銀行のインターネットバンキングサービス「北洋ダイレクト」のウェブサイトを装っており、「会員番号」と「ログオンパスワード」の入力を求められる。

誘導先のフィッシングサイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。

メール内のURL

https://syua●●●●.cyou/●●●●.php
https://baye●●●●.cyou/●●●●.php
https://tasoo●●●●.cyou/●●●●.php

誘導先のURL

https://www.ce●●●●.ltd/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 北洋銀行でも、同社をかたるフィッシング詐欺が多発しているとして注意喚起を実施。不審なメールやSMSが届いても、絶対にリンクを開かずに削除するようにと呼び掛けている。