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Appleをかたるフィッシング、件名「【重要】Apple アカウントの異常通知」などの不審なメールに注意

偽サイトに誘導し、Apple IDやカード情報を詐取

 Appleをかたるフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは6月5日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 フィッシングメールの件名は、以下のものが確認されている。これら以外の件名も使われている可能性がある。

  • 【重要】Apple アカウントの異常通知
  • Appleに関するお知らせ
  • Apple Storeお客様のアカウント認証に関するお知らせ
  • Apple お客様のアカウント認証に関する重要なお知らせ

 メール本文は、以下の文面が確認されており、アカウントの再認証が必要だとして、リンクへアクセスするよう促している。

Appleをご利用いただき誠にありがとうございます。

システムによる定期的なチェックの結果、

お客様のアカウントについて再認証が必要となりました。

【認証手順】

当社の公式ウェブサイトにアクセスしてください。

Apple Storeにサインイン

画面に表示される指示に従い、必要な手続きを完了してください。

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先は、Apple Storeのウェブサイトのログイン画面を装っており、Apple IDとパスワードの入力が求められる。入力してログインの操作をすると、「本人確認」画面が表示され、クレジット/デビットカード番号、有効期限、セキュリティコードの入力画面となる。操作を続けると、「SMSを送信して認証」と表示された、認証コードの入力を求める画面となる。

誘導先のフィッシングサイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もある。

メール内のURL

https://asdk●●●●.cc/index.php?id=●●●●
https://8711●●●●.cc/index.php?id=●●●●
http://waf4yhfdg.●●●●.us/index.phpindex.php?id=●●●●
http://fsfefsg2323.●●●●.us/index.php?id=●●●●

転送先のURL

https://87●●●●.cfd/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。