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IIJ、警察・消防など公共機関向けに災害時優先電話対応「IIJ公共安全モバイルサービス」を2024年4月から提供開始
2023年9月26日 12:00
株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）は、警察や消防など、公共機関向けの新たなモバイルサービス「IIJ公共安全モバイルサービス」を2024年4月1日から提供開始する。
同サービスは、政府が推進する「公共安全LTE（PS-LTE）」に対応する公共機関専用モバイルサービス。災害発生時の通信設備混雑の影響を受けず、公共安全機関における確実かつ円滑な通信を実現するとしている。
PS-LTEとは、携帯電話技術を用いた公共安全のためのネットワークのこと。近年、日本国内では災害リスクの高まりが指摘されており、国は災害時に迅速に回復可能な国土・地域・経済社会システムの構築（国土強靭化）を掲げ、その一環としてPS-LTEを推進している。
同サービスの特徴は、「公共安全機関向けの専用設備」「マルチキャリア対応」「災害時優先電話」の3点。同社のほかのMVNOサービスとは別に用意された公共安全機関向けの専用設備で運用し、さらに災害時優先電話に対応しているため、災害時の一般ユーザーによる設備混雑やトラフィック増加の影響を受けにくい通信サービスを提供するとしている。
マルチキャリアに対応し、単一の回線契約でNTTドコモ対応回線及びKDDI対応回線の2回線をあわせて提供する。市場に流通するデュアルSIMに対応したスマートフォンなどの汎用端末でサービスを利用できる。MNPにも対応。また、契約のデータ通信容量を超過した場合でも、通信の停止や速度低下などの制限のない料金プランを提供する。
サービス提供対象は、電気通信事業法施行規則（昭和六十年郵政省令第二十五号）第五十六条第一号の規定に基づき、総務大臣が指定する機関。具体的には、災害救助機関、電力・水道・ガスの供給に関係する機関、重要通信を取り扱う国または地方公共団体の機関など。
NTTドコモとKDDIの5G（NSA）/4G（LTE）に対応した音声通話機能付きSIMが提供され、月額基本料金は容量1GBで1400円、30GBで4200円など。超過分のデータ通信料金は1GBあたり330円。通話料金は30秒あたり11円（国内）。このほか、初期費用として3300円が必要。
災害優先電話オプションは無料。メールオプションが1ユーザーあたり月額350円、音声定額オプションは1ユーザーあたり月額2000円で提供される。データ通信専用サービスについては検討中としている。
