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函館市のフリーWi-Fiサービス再整備。OpenRoamingに対応、Wi-Fi 6による高速化も

 株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、北海道函館市のフリーWi-Fiサービス「HAKODATE FREE Wi-Fi」の再整備を実施したと発表した。12月1日よりサービスの提供を開始している。

 2016年より提供されているHAKODATE FREE Wi-Fiについて、「西部・ベイ」「函館駅前・大門」「本町・五稜郭」「湯の川」の各エリアにおいて、アクセスポイントの新規設置および従来設置箇所の更新を含め、Wi-Fi環境を再構築。Wi-Fi 6対応機器を採用して通信の高速化を実現するとともに、Wireless Broadband Alliance(WBA)が推進する国際的な無線LANローミング基盤「OpenRoaming」にも対応した。「これにより、函館市を訪れる観光客の皆様に、より便利に安心してご利用いただける通信環境をご提供する」としている。

 OpenRoamingでは、利用者が一度登録することで国内外の対応エリアにおいてシームレスな接続が可能。正規のアクセスポイントに自動接続する仕組みのため、なりすましアクセスポイントや盗聴などのセキュリティ上の心配がなく、安心してフリーWi-Fiを利用できるとしている。Wi2はWBAのメンバーでもあり、日本におけるローミング基盤を運用しているCityroamと連携してOpenRoaming対応サービスを提供している。

 なお、OpenRoamingによる利用のほか、従来の利用方法も引き続き提供される。HAKODATE FREE Wi-FiのSSID「00_HAKODATE_FREE_Wi-Fi」に接続してブラウザーを立ち上げると、同サービスのポータルサイトにリダイレクトされるため、そこで「従来のフリーWi-Fiを利用する」を選択。SNS認証またはメール認証を経てフリーWi-Fiが利用できるようになる。

 一方、OpenRoamingで利用する場合は、ポータルサイトで「安全にフリーWi-Fiを利用する」を選択したのち、本人性確認ページを経て、プロファイルをダウンロードしてインストール。初回のみ、OpenRoaming対応のSSID「HAKODATE_FREE_Wi-Fi_OpenRoaming」に接続する。2回目以降は、国内外のOpenRoaming対応アクセスポイントへ自動で接続する。