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Google検索、ディープフェイク対策として、削除リクエストを受けた処理の強化とランキングシステム改善を発表

 Googleは8月1日、ディープフェイク(AIで生成した偽コンテンツ)対策として実施した2つのアップデートについて、「Google Japan Blog」で説明した。アップデートされたのは、「露骨で性的な」ディープフェイクに対する削除リクエストに対応するシステムのアップデートと、偽コンテンツが検索結果の上位に表示されないようにするランキングシステムの改善の2点。

 削除リクエストの対応については、「同意のない露骨な偽画像」などをGoogle検索から削除するリクエストがあったときに、(当該の検索結果だけでなく)リクエストに関連する類似検索の「全ての露骨な結果をフィルタリングする」ことを目指すという。また、削除されたコンテンツと重複する画像がないかスキャンし、見つかった場合にはその画像も削除する。

 こうした機能は、ほかの種類の同意のない画像への対処において効果が実証されているといい、露骨な偽画像に対しても同様の機能を導入することで、こうしたコンテンツに懸念を持つ人に安心感を提供するといている。

 ランキングシステムの改善では、有害なコンテンツを防ぐ最善の方法には、高品質の情報を上位にランク付けするシステムを構築することだとして、報告されたコンテンツを結果から削除するプロセスの改善や、露骨な偽コンテンツが表示されるリスクが高いキーワードに関するランキングシステムの更新を行っているとする。

 また、露骨な偽コンテンツの順位を下げるランキングの更新を行い、特に、露骨なコンテンツを含み、かつ人名を含むキーワードに対しては、ニュース記事などの「高品質かつ露骨でないコンテンツ」を表示するという。

 今回のアップデートにより、上記のようなキーワードにおいて、「露骨な画像が結果に表示される回数」が70%以上減少しているという。その他にも、合意に基づく露骨なコンテンツと偽コンテンツを区別するために、正規コンテンツをより適切に表示し、継続的な改善を行うとしている。

 加えて、露骨な偽画像が大量に削除されているウェブサイトを、ランキングにおいて降格させる処理を行っている。この方法は、ほかの種類の有害なコンテンツに対して有効な対処だという。