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NTT、業界横断で連携する「連鎖型AI」推進のため新会社「NTT AI-CIX」を設立

NTT-AI-CIXの事業内容と提供価値のイメージ

 日本電信電話株式会社(NTT)は8月7日、「連鎖型AI」の推進を目的とした新会社である株式会社NTT AI-CIX(AI-Cross Industry transformation)を月内に設立すると発表した。設立予定日は8月26日。

 これまでの「個別AI」から、「連鎖型AI」を推進することによる、産業の変革を目指す。NTTでは、これまでにデジタルツインの予測・最適化AIと、その連鎖技術(デジタルツインコンピューティング)に取り組んできたという。また、近年はコロナ禍を経て生活様式が多様化する中で、どの産業分野においても提供価値が個別の業界にとどまらない、分野横断でのサービスのかたちとなって複雑化し、「個社別のAI・DXから、複数企業間や業界横断でのAI・DXによって、新たな産業変革のフェーズにシフトしてきて」いるという。

 このような中、新会社では、これまでに取り組んできた最先端技術を活用し、さまざまなAIが業務・業界横断で互いに連携する「連鎖型AI」によって、個別業務からサプライチェーン全体までの最適化を実現。また、コンサルティングからプロダクト/ソリューションの開発、AIプラットフォームサービスまでを一気通貫で行うことが特徴だとしている。

 ソリューションの具体例としては、小売・流通業における業務・業界データを活用したサプライチェーン全体の最適化の事例を挙げている。そのほかにも、さまざまな産業分野で取り組んできた知見を生かし、連鎖型AIの活用による新たな価値創出、ビジネス創出に取り組んでいくとしている。

業務・業界データ利活用によるサプライチェーン全体最適化のイメージ
同社がこれまで取り組んできた産業ドメインの例