ニュース

NTT、宇宙ビジネスの新ブランド「NTT C89」立ち上げ

グループ各社らの取り組みをつなげ「89個目の星座」を作っていく

「NTT C89」ロゴ

 日本電信電話株式会社(NTT)は6月3日、宇宙ビジネス分野におけるブランド「NTT C89」(エヌ・ティ・ティ シー・エイティ・ナイン)を立ち上げた。NTTグループ各社らによる宇宙分野のサービス、事業、研究を星に見立て、それらをつないだ、現在天文学に用いられる88個の星座に次ぐ89個目の星座を作っていく、という想いを表したものだとしている。

 まず、宇宙ビジネス分野の事業戦略として、注力する領域を発表。2021年5月に株式会社スカパーJSATホールディングスとの共同で発表した「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想」(地上から、高高度の通信プラットフォームであるHAPS、宇宙空間における低軌道、静止軌道の人工衛星までを統合したネットワークの構想)において、NTTグループの技術的な強みを生かし自前化を目指す領域と、新たな技術開発を行いつつパートナーとの連携でサービス化を加速する領域を戦略的に分け、それぞれの領域において市場創造・拡大をけん引する事業開発と技術開発の両方を実行していくとし、次のように各領域を示した。

自社の技術的な強みを生かし自前化を目指す領域

  • GEO(静止軌道)衛星を活用した領域
  • 観測LEO(低軌道)衛星および観測データPFを活用した領域
  • HAPS(高高度プラットフォーム)を活用した領域

新たな技術開発を行いつつ、パートナー連携でサービス化の加速を目指す領域

  • 通信LEO衛星を活用した領域

 また、ブランドロゴとウェブサイトを発表した。今後の展開としては、HAPSを活用した通信サービス提供開始や、地球観測事業者向けの衛星間通信の提供、観測衛星で撮影されたデータを活用したサービス拡充などを予定しているとし、同時に外部パートナーとの連携によるサービス展開も含めた、サービスラインアップの拡充を図っていくとした。

宇宙統合コンピューティング・ネットワーク 紹介動画(YouTube NTT official channelより。2021年12月公開)