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Google ChromeやFirefoxが一部サイトを「不正サイト」としてブロック

 Google ChromeとFirefoxで、一部のサイトが「不正サイト」として閲覧できなくなる現象が発生している。

 4日16時現在では、スポニチアネックス(www.sponichi.co.jp)やピクシブ百科事典(dic.pixiv.net)にGoogle Chromeでアクセスすると、「ウェブサイトの不正なソフトウェアを事前に検出しました」「不正なソフトウェアを事前に検出しました」といった警告が表示される。また、ピクシブ百科事典はFirefoxでアクセスした場合も「攻撃サイトとして報告されています」という警告が表示され、サイトにアクセスできない。

スポニチアネックスにGoogle Chromeでアクセスした際の警告画面
ピクシブ百科事典にFirefoxでアクセスした際の警告画面

 Googleでは、マルウェアを配布しているサイトの情報を「Safe Browsing API」として提供しており、Google ChromeやFirefoxはこのAPIをマルウェア配布サイトなどへのアクセスブロック機能に利用している。

 GoogleのSafe Browsingによる診断結果では、ピクシブ百科事典のサイトの現状は「疑わしいサイトとして認識されています。このウェブサイトにアクセスするとコンピュータに損害を与える可能性があります」としているものの、過去90日間に不正ソフトをホスティングしていたり、不正ソフトの感染を広げる媒介となっていた形跡は無く、「第三者が正当なサイトに不正なコードを追加したことが原因で、警告メッセージが表示される可能性があります」としている。

Safe Browsingの診断結果

 niconico(ニコニコ動画)でも、動画や生放送、ブロマガなどの一部ページにGoogle Chromeでアクセスできない障害が発生していることを報告。該当ページにアクセスした際には、「不正なソフトウェアの配信元として知られるads.zitaholdings.comのコンテンツが このウェブページに挿入されています」というメッセージが表示されるため、現在障害内容の原因調査をしているという。

(三柳 英樹)