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セカイカメラ、2014年1月22日にサービスを終了

 頓智ドット株式会社は、2014年1月22日をもってセカイカメラの全サービスを終了すると発表した。今後は、「セカイカメラの進化版となる『tab』に注力して参ります」としている。

 ユーザーが過去に投稿したエアタグのデータについては、地理情報システムの標準データ形式であるKML形式でエクスポートできる。エクスポートしたKML形式ファイルは、KML形式をサポートするGoogle Earthで表示可能。

 サービス終了後、登録したアカウント情報や投稿したエアタグなどの情報は全て削除される。

 セカイカメラは、頓智ドット株式会社が2009年9月に提供を開始した、AR(拡張現実)技術に対応したモバイル端末用アプリ。iPhoneアプリから提供開始し、2010年にはエアタグをウェブから閲覧できる「セカイカメラ Web」を発表、パソコンでもエアタグを閲覧できるようになった。

 セカイカメラはアプリのリリース後に大きな話題となり、2009年のAMDアワード大賞/総務大臣賞やCEDEC AWARDS2010 最優秀賞など多数の賞を受賞。セカイカメラを提供する頓智ドット株式会社は2010年3月にKDDIとAR技術での技術提携を発表、2010年8月にはKDDIが第三者増資で4億4800万円出資するなどKDDIとの関係を強めていた。

 頓智ドットでは、2012年に位置情報ソーシャルサービス「tab」の提供を開始。2013年4月には旅行業のH.I.Sと提携するなど、「tab」を使ったO2Oサービスに注力してきた。今後は、経営資源を「tab」に集中していく方針を明らかにしている。

セカイカメラ発表時のリリース
サービス終了のリリース

(工藤 ひろえ)