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ヤフー、インフルエンザ流行状況をビッグデータで分析、特に和歌山で注意を

 ヤフー株式会社の防災情報サービス「Yahoo! 防災速報」は23日、インフルエンザの流行についてビッグデータをもとに分析し、その結果を公表した。東の群馬から西の大分にかけての25都府県で感染拡大の恐れがあるとし、注意を呼び掛けている。

インフルエンザ治療薬に関する検索数から患者数を推測したグラフ(Yahoo! JAPANビッグデータレポートより転載)

 インフルエンザの流行については、国立感染症研究所や地方地自体などが調査を行っているが、ヤフーではこれとは別に、検索をはじめとしたウェブサイト利用動向などのビッグデータをもとに、独自の検証を行った。今回の注意喚起対象区域は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、山梨、富山、愛知、岐阜、静岡、三重、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、岡山、広島、徳島、福岡、佐賀、大分、宮崎。

 ヤフーの発表によれば、インフルエンザ治療薬に関する検索が1月6~12日の週に急増。同週のインフルエンザ患者数は厚生労働省発表では5.51(人/定点)だった。続く1月13~19日の週も検索数はさらに増加していることから、ヤフーでは同週の患者数が9.5(人/定点)になると見込んでいる。

 検索数の増加は和歌山県が特に顕著で、前週比450%増を記録。同県では厳重警戒が必要だとしている。

(森田 秀一)