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「Firefox 34」正式版公開、動画・音声チャット機能「Firefox Hello」を搭載

 Mozillaは1日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新安定版となる「Firefox 34」(バージョン34.0.5)を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。既存ユーザーには自動的にアップデートが適用される。

 Firefox 34では、WebRTCを利用したリアルタイムコミュニケーション機能「Firefox Hello」を追加。WebRTCに対応しているブラウザーであればFirefox以外でも利用でき、プラグインなどのインストールをすることなく、動画・音声チャットをブラウザー上で行える。

 機能は、メニューの「カスタマイズ」から、「Hello」アイコンをツールバーに追加することで利用できる。現時点ではまだ機能が利用できない環境もあるが、今後数週間のうちに利用可能になるという。

リアルタイムコミュニケーション機能「Firefox Hello」を搭載
メニューの「カスタマイズ」でHelloアイコンをツールバーにドラッグ&ドロップ

 また、Mozillaが11月20日に発表した通り、契約見直しに伴いデフォルト検索エンジンが変更された。従来のGoogleから、米国ではYahoo!、ロシアではYandexがデフォルトの検索エンジンとなった。中国では以前からBaiduがデフォルトの検索エンジンとなっている。日本などその他の地域では、引き続きGoogleがデフォルトの検索エンジンとなる。

 セキュリティ面では、9件の脆弱性を修正。脆弱性の深刻度は、4段階で最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が3件、3番目に高い“中”が3件。また、脆弱性が指摘されているSSL 3.0については、今回のバージョンから利用不可となった。

(三柳 英樹)