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Windows 10への無償アップグレードは「Pro」も対象、「Enterprise」はSAが必要

 米Microsoftは1月30日、次期OS「Windows 10」の企業向けエディションについて、アップグレード方針を明らかにした。

 Microsoftでは1月21日に開催した発表会で、Windows 8.1/8/7のユーザーに対して、Windows 10のリリース後1年間は、Windows 10への無償アップグレードを提供することを明らかにしていた。ユーザーがWindows 10にアップグレードすることで、今後はデバイスのサポート期間内であれば継続してアップデートを提供するとしている。

 30日付けの公式ブログの投稿では、企業向けエディションの無償アップグレードの扱いについて説明。Windows 10への無償アップグレードは、一般消費者や中小企業を対象にしているとして、Windows 8.1/8/7 ProもWindows 10への無償アップグレードが可能だとした。

 一方で、Windows 8.1/8/7 Enterpriseについては、無償アップグレードの対象にはならないが、Windowsソフトウェアアシュアランス(SA)の契約期間内であれば従来と同様に、最新版へのアップグレードが可能だとしている。

 また、Enterpriseエディションの顧客に対しては、より柔軟なアップデートを提供していくとして、「Long Term Servicing branches」と「Current branch for Business」と呼ぶ2つのブランチを提供していくと説明。Long Term Servicing branchesではミッションクリティカルな用途に向け、重要なセキュリティ更新のみを提供し、新機能は提供しない。Current branch for Businessは新機能の提供も行っていくが、一般向けの提供で十分に互換性が確認された後での提供になるという。

(三柳 英樹)