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シャープ、4K対応Android端末「ITユニバーサルボックス」発表、デジタルサイネージなどの用途向け

 シャープ株式会社は19日、4K動画出力に対応し、デジタルサイネージやテレコミュニケーションなどの用途に向けた小型Android端末「ITユニバーサルボックス」を発表した。法人向け各種ソリューションとの組み合わせによる販売で、出荷は4月末予定。価格は5万円前後。

ITユニバーサルボックス
4K出力のデジタルサイネージなどに利用可能

 シャープでは、Androidユニットをテレビモニターに組み込んだ「ITテレビモニター」を2014年から法人向けに販売しており、病院のベッドサイドモニターなどに導入されている。一方で、大型・4Kモニターへの対応や、既に設置済みのテレビでも利用したいというニーズを受け、ITユニバーサルボックスを開発した。

 ITユニバーサルボックスは、HDMIでモニターに接続するボックス形状の小型端末。OSはAndroid 4.4.2を採用。CPUはCortex-A17(クアッドコア)、メモリは2GB(DDR3)、ストレージは8GB(eMMC)。

背面

 4K出力表示に対応し、60fpsの4K動画再生やH.265/HEVCデコードをサポート。4K対応の大型モニターを使ったデジタルサイネージ用途に対応する。HDMI経由の制御プロトコルCECにも対応し、テレビのリモコンを使った基本操作も行える。

 ネットワークは、無線LANは5GHz帯(IEEE 802.11ac/a/n)および2.4GHz帯(IEEE 802.11b/g/n)、有線LANは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応。Bluetooth 4.0 LEにも対応し、体温計や体重計などの対応機器と連携したヘルスケア用途にも利用できるとしている。

 GoogleのCTS認証を取得済みで、Androidアプリの安定した動作を保証。システムの状態を監視してハングアップ時に自動再起動する機能や、システムファイル破損時の修復機能、電池による日時情報の保持など、業務用途を想定した機能を搭載した。

4K動画再生、H.265/HEVCデコードに対応
11ac、ギガビット有線、Bluetooth 4.0 LEに対応
業務用途を前提とした設計・機能を搭載

 シャープでは、既存の4Kコントローラーは30万円前後と高価だが、ITユニバーサルボックスにより低価格で4K動画サイネージソリューションを提供できると説明。また、カメラを接続したテレコミュニケーション用途、NFCリーダーを接続した決済/セキュリティ用途、健康機器と接続したヘルスケア用途など、各種の用途に向けたソリューションとともに販売を進め、月産1000台程度の販売を目標にしていきたいとした。

4Kデジタルサイネージを低価格で提供
製品概要
4台のITユニバーサルボックスを利用したマルチディスプレイも可能

(三柳 英樹)