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青空文庫がアイデアソン開催、サーバー老朽化でエンジニアからのアイデアを募る

 本の未来基金は14日、同団体が運営しているオンライン電子図書館「青空文庫」を技術的に支えるプロジェクト「Code for 青空文庫」を立ち上げたと発表した。また、5月30日に「シナジーカフェ GMO Yours」(東京都渋谷区)にて、エンジニア向けのアイデアソンを開催する。

 アイデアソンでは、青空文庫の技術的な現状や、移行する必要があるデータベースサーバーについて説明があったのち、「インフラ」「アプリ」「マネジメント・広報」の3つの分科会に分かれて話し合う。青空文庫のサーバーは、CentOS、Apache、PHP、PostgreSQLで動作しているが、それ以外の技術の保有者も歓迎するとしている。また、青空文庫への追加機能の要望も受け入れる。

 アイデアソンの開催意図として、青空文庫はエンジニアなしで5台のサーバーを運用しており、サーバー自体の老朽化も問題となっているという。アイデアソンを通じて、青空文庫に興味を持ったエンジニアを探し、青空文庫の安定した運営と、将来に向けた青空文庫の形を模索する。

 また、Code for 青空文庫の当面のテーマはデータベースに特化するが、今後も青空文庫を技術面でバックアップする活動を行うとしている。運営費用は、これまで本の未来基金に寄せられた寄付によって賄われるほか、アイデアソンの会場面で株式会社ブクログが協力している。

(山川 晶之)