ニュース

件名「【国勢調査2025】ご協力のお願い(回答者に記念品をご用意)」などのメール、国勢調査を装ったフィッシングに注意!

「メールにより調査の回答を依頼することは絶対にありません」と総務省統計局も注意喚起

 国勢調査への回答依頼を装うフィッシングの報告を受けているとして、フィッシング対策協議会が緊急情報を公開した。フィッシングサイトは9月22日11時時点で稼働中であることが確認されている。

 フィッシングメールの件名は、次のものが確認されている。なお、これ以外の件名が使われている可能性もある。

  • 【国勢調査2025】ご協力のお願い(回答者に記念品をご用意)
  • 【国勢調査2025】調査へのご協力のお願い(回答義務あり)
  • 【国勢調査2025】ご回答のお願い(全住民対象)
  • 【重要】2025年国勢調査のご協力のお願い

 メールの内容は、複数確認されており、国勢調査へ協力するようリンクのクリックを促している。2025年は国勢調査が行われる年だが、メールで調査依頼が行われることはなく、国勢調査に関連したメールやSMSは全て偽物・詐欺の類と判断していい。「国勢調査は国勢調査員が手持ちで調査書類を各世帯に配布するため、メールにより調査への回答を依頼することは絶対にありません」と、総務省統計局も注意喚起を行っている。

いつもありがとうございます。
現在、総務省統計局では「2025年国勢調査」を実施しております。
この調査は、我が国の将来を左右する重要な統計資料を作成するための基礎となるものです。

本調査は全世帯を対象とした義務調査であり、すべての方にご回答いただく必要があります。
まだ未回答の方は、以下の期日までに必ずご協力をお願いいたします。

フィッシング対策協議会の緊急情報より。原文ママ

平素より、国の統計業務にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

現在、全国にて「2025年国勢調査」が実施されております。
本調査は、法律(統計法)に基づき、日本に居住するすべての方を対象に行われる**国の最も重要な統計調査**です。

すべての住民の皆様には、本調査への**回答義務**がございます。
正確なデータを基に、医療・防災・教育・社会保障などの政策が立案されます。

フィッシング対策協議会の緊急情報より。原文ママ

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
総務省統計局より、国民の皆さまに大切なお知らせです。

このたび、2025年国勢調査が全国で実施されております。
本調査は、法律に基づきすべての方に回答義務がある重要な国の統計調査です。
■回答方法について
以下の特設サイトより、オンラインで簡単にご回答いただけます。

フィッシング対策協議会の緊急情報より。原文ママ

フィッシングメールの文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 リンク先の偽サイトは、政府統計ポータルサイト「e-Stat」を装っており、「国勢調査にご協力ください。「次へ進む」をクリックして開始してください」という文言とともに、次へ進むよう促される。続けると、ログイン画面を装った画面に遷移し、電話番号の入力を求められる。電話番号を入力してログイン操作をすると、利用した覚えのないオンラインサービスから認証コードが届き、認証コードの入力画面が表示される。

フィッシングサイトの例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 フィッシングメールからのリンク先となるURLは、以下のもののほか、多くのドメイン・URLが確認されている。

メール内のURL

https://ojet-mar●●●●.com/kokusei
https://gly●●●●.com/mykokusei2025
https://cz●●●●.com/kokusei2025
https://hong-●●●●.com/mykokusei
https://dc-an●●●●.com/kokuseis
https://junda-●●●●.com/kokuseis
https://zyyus●●●●.com/kokuseis
https://evoshixun-●●●●.com/kokuseido
https://evo-zhe●●●●.com/kokuseido
https://china-raybete●●●●.com/kokuseido
https://home-raybete●●●●.com/kokuseido

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 また、フィッシングメールが届くということは、メールアドレスが漏えいすることを意味すると指摘。大量のフィッシングメールが届く場合は、新たにメールアドレスを作成して移行するようにすすめている。