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「日常的に使っているサービス」に偽装したサイバー犯罪が世界で増加、Genが2026年上半期の「脅威レポート」公開

 ノートンやアバストなどのセキュリティブランドを提供しているGenは8月27日、2026年上半期(2026年1月~6月)の「脅威レポート」を発表した。

 同レポートでは、サイバー攻撃の手法に明確な変化が起きているとして、グローバルにおける傾向、日本国内における傾向、新たな脅威、の3つの視点から、それぞれの動向を整理している。

グローバルで日常のオンライン行動に紛れ込む詐欺が増加

 グローバルでは2026年上半期において、普段利用しているプラットフォームを巧妙に偽装するサイバー犯罪が顕著だった。偽のショッピングサイトを用いた攻撃のブロック数は1億1420万件に達し、前期比で109%増加した。公的機関を装う手口が387%増加したほか、家族を装う手口も454.2%増加した。

 個人の行動を追跡するトラッキングの試みは約19億回ブロックされた。個人情報の流出が1570万件以上確認されたほか、銀行口座に関連する不審なアクティビティの警告は734%増加しており、データ流出から金融被害へと急速に連鎖している実態が浮き彫りとなった。

●国内ではユーザーを誘導して感染させる手口が急増

 日本国内では、詐欺型攻撃が依然として最大の脅威であるという。コンテンツや動画、ページデザインなどを駆使し、ユーザーを誘導して自身の端末に感染させる手口の急増が挙げられ、信頼できるソフトウェアなどに偽装する一般的な「なりすまし」(Fake)コンテンツの検知は前期比942%増と、爆発的な伸びを記録した。正規の解説動画を装う「偽チュートリアル」型詐欺は39%増加し、ユーザーの不安や学習意欲といった心理を悪用するアプローチが広がっているとしている。

 日本国内では他にもマルウェア関連の脅威も高い増加率を記録し、ユーザーが気がつかないうちに勝手に悪意あるアプリをインストールする「ドロッパー」が183%、「トロイの木馬」が177%、遠隔操作ツール等を用いた脅威が114%、「情報搾取マルウェア」が16%増加している。

エージェント型AIの「権限」を奪う攻撃が新たな脅威に

 新たな脅威の最前線として、同レポートは、自律的に動作する「エージェント型AI」がセキュリティの脅威となりつつあることを指摘している。

 AIシステムが能力を持つにつれ、サイバー犯罪者はAIに与えられた「権限」そのものを標的にし始めているという。Genのプラットフォーム「Sage」の初期の調査によると、AIエージェントが関与する高リスクな振る舞いとして、次のようなことが確認されている。

  • 危険なシステムコマンドの実行の試み
  • サイバー犯罪者がシステムを制御できる可能性のあるリモートコマンド(遠隔操作)の経路を開こう とする試み
  • インターネットからの不正なコードのダウンロードと実行
  • 権限のない認証情報ファイルの読み取り
  • 信頼されたキーの追加など、永続的なリモートアクセスの作成の試み
  • エージェントへの指示を上書きしようとする試み