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家電見本市ではなくなって10年、いま「CEATEC 2026」は――
“展示する場”から”社会実装を加速する舞台”へ。「Transformation」をテーマに10月13日~16日、幕張メッセで開催
2026年9月2日 06:05
先端テクノロジーの総合展示会「CEATEC 2026」が10月13日~16日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される。これに先立ち9月1日、同イベントを主催する一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が報道関係者向け説明会を実施。今年の開催テーマ、展示エリアや主催者企画、コンファレンスなどの概要を説明した。
今年の開催テーマは「Transformation」。「Japan Mobility Show Bizweek 2026」も併催
開催テーマは「Transformation -企業が、産業が、そして社会が変わる-」。展示会場は幕張メッセのホール4からホール8までの5ホールを使用し、「一般展示」「X(Transformation)パーク」「ネクストジェネレーションパーク」「グローバルパーク」の4つのエリアで構成する。
また、一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)が主催する「Japan Mobility Show Bizweek 2026」が、CEATEC 2026の開催期間中、同じ幕張メッセのホール2およびホール3を使って開催される。来場者は、両方の会場を行き来できるようになっており、「デジタルテクノロジー」と「モビリティ」というそれぞれの視点を通じて、産業の垣根を超えた共創促進を目指すという。
Japan Mobility Showそのものは2年に1回の開催だが、その中間年に、B2Bに特化した「Bizweek」を開催している。CEATECとJapan Mobility Show Bizweekの併催は、2024年に続いて2回目となる。
CEATECエグゼクティブプロデューサーを務める鹿野清氏は、「今年のCEATECは、『Transformation』という、分かりやすい言葉をテーマに掲げた。さまざまな産業界においてDXが進展する一方、AIの進化により、デジタルによって社会課題を解決したり、社会貢献をしたりといった事例が増加し、そこからも新たなビジネスが生まれている。これらを1つの言葉で示したのが『Transformation』である。単に変化を起こすのではない。変革を起こすことを目指したい。CEATEC 2026の会場では、技術の先にある社会や産業の変化を多面的に伝える構成とし、あらゆる産業や業種の人と技術、情報が集い、共創によって描く未来を披露していきたい」と抱負を述べた。「前年のCEATEC 2025では810社が出展した。また、Japan Mobility Show Bizweekとの併催となった2024年には11万人の来場者を記録した。今年はこれらの数字を超えたい」とも語った。
Japan Mobility Show Bizweekとの併催については、「2024年の実績をもとに、2年ぶりの併催となる。IT・エレクトロニクス産業は長年に渡り、EVや自動走行などモビリティ産業を支援してきた。これまでのCEATECでも自動運転走行などを実演してきた経緯がある。単に2つの展示会が併催されるというだけでなく、2つの産業界をシームレスにつなげるための連携活動もいくつか行っていくことになる」とした。
CEATEC 2026とJapan Mobility Show Bizweek 2026との連携企画の詳細などについては、10月6日に予定している記者会見で明らかにするという。
展示会場の目玉の1つが「X(Transformation)パーク」。8つのテーマで未来を示す
CEATEC 2026の展示会場の目玉の1つが、初めて設置される「X(Transformation)パーク」だ。
「社会課題への挑戦、産業構造の変化、新たな社会実装に関する発信を行い、未来を示すエリア」と位置付けており、AIやウェルビーイング、社会インフラ、サステナブル、産業変革など、8つのテーマをもとに構成。さらに、主催者企画パビリオンとして、「暮らしのDXパビリオン」と「海洋デジタル社会パビリオン」を設置するほか、今年は新たに「宇宙共創パビリオン」と「デジタル交通社会パビリオン」も設置する。
これらのパビリオンでは「デジタル技術が未来の豊かな生活を実現する様子をスマートホームやスマートハウスなどを通じて伝えるものになる。また、DXにおいて最後の砦と言われる海洋へのデジタル技術の浸透、宇宙産業とさまざまな産業との連携による新たなビジネスの創出、モビリティ社会でのデジタル活用についても見せることができる」とした。
このほか、X(Transformation)パークでは、フィジカルAIに関する出展も増加するとみている。
設立9年以下のスタートアップ企業や、大学など教育機関、企業内新規事業開発部門など、次世代のイノベーションエコシステムで構成する「ネクストジェネレーションパーク」では、昨年の223社・団体を上回る出展者数が見込まれており、出展者を中心に、注目すべき技術や市場動向、最新の取り組みなどを連日紹介するピッチステージを設置する。また、オープンな交流スペースであるコミュニケーションラウンジを設置し、ネクストジェネレーションパークの出展者・登壇者・来場者が気軽に交流できるようにする。キッチンカーが置かれるほか、DJによる空間演出も行われる。
「出展を通じた情報発信だけでなく、事業の拡大・資金調達に向けた取り組みも支援する企画としている。出展者には、展示やピッチステージを通じて、VCやCVC、大手企業に対してアピールしてほしい。コミュニケーションラウンジによる双方向の会話にも力を注いでもらいたい」とした。
「グローバルパーク」は、世界各国および地域が出展するパビリオンによって、国際連携を促進することを目指したエリアだ。出展する国は、現時点では明確にはしていないが、ラトビア、UAE、韓国などからの出展が予定されているという。
コンファレンスは会期中に200以上。展示会場内にもトークステージやピッチステージ
コンファレンスは、「Transformation」のテーマや展示内容と連動した議論の場と位置付け、会期中に200以上のセッションを実施する予定。最大500人が入場できる国際会議場での講演だけでなく、展示会場内に設置したトークステージ、ピッチステージでも随時、講演やセッションが行われることになる。
会期初日の10月13日13時からは特別企画セッションとして、JEITA会長の新野隆氏(NEC会長)とJAMA会長の佐藤恒治氏(トヨタ自動車 副会長兼CIO)が対談。「日本の未来社会に向けて」をテーマに、モビリティとデジタルテクノロジーの進化がもたらす未来社会の姿や、日本の産業競争力の強化に向けた展望について語る。
また、同日10時からは「観戦を超えた新たな体験へ。~スタジアム・アリーナが生み出す『滞在型エンターテインメント』の未来~」と題して、これまでのCEATECでは触れてこなかったライブイベント、アリーナやスタジアム運営などを含めたトータルエンターテインメントマネジメントに関するセッションを実施。NTTドコモ、三井不動産、ファイターズ、ぴあ、ウフルの各社が登壇する。
若い人にもアピール。学生7000~8000人の来場も見込む
CEATEC 2026では、ビジネスネットワーキングの強化も進める。「CEATECは、出展者と来場者が共創する場を提供してきたが、これを一歩進めて、ビジネスチャンスを構築するインフラにしていきたいと考えている。会期中にビジネスチャンスの拡大とネットワークの強化につながる企画を実施する」(鹿野氏)。
日本のトップマネジメントが参加し、ネットワーキングの場として利用できる「オープニングレセプション」、CEATEC 2026とJapan Mobility Show Bizweek 2026の出展者による「出展者ネットワーキングプログラム」、海外からの出展者による「グローバル交流会」、スタートアップ企業などによる「ネクストジェネレーションパーク出展関係者交流会」に加えて、新たにベンチャーキャピタリストなどが参加する「VC/CVCによるリバースピッチ」を用意した。
学生の来場にも注力し、会期中には7000~8000人の高校生・高専生・大学生などの来場を見込んでいる。
X(Transformation)パークでも学生向け企画を用意。恒例となっている、JEITA半導体部会による「半導体産業人生ゲーム」の展示も予定している。同ゲームは、学生などが半導体産業で働いた場合の人生を疑似体験しながら、ゴールを目指す等身大の体験型ゲームとなっている。「若い人たちが、CEATECをきっかけにしてIT・エレクトロニクス産業に興味を持ってもらえるようにしたい」(鹿野氏)。
「CEATEC AWARD 2026」も実施する。出展している技術や製品の中から優れたものを選出して表彰するもので、総務大臣賞、経済産業大臣賞、デジタル大臣賞などが発表される。CEATEC AWARDは今年で16回目になる。
CEATECが「家電見本市」から転換して10年。さらに「展示する場」から「社会実装を加速する舞台」へ
CEATECは、2000年10月に第1回を開催して以来、今年で27回目を迎える。
当初は、エレクトロニクス産業を代表する電機大手を中心に、最新の家電製品などを展示。会場では「商談」が活発に行われていた。2016年に「CPS/IoT(Cyber Physical System/Internet of Things)」を掲げ、それまでの家電見本市から、総合展示会へと転換。「個」の出展を超えて、「共創」の世界を実現する展示会へと進化させてきた。IT・エレクトロニクス産業にとどまらず、業界の枠を超えたさまざまな企業が出展、来場し、共創する場へと変化してきたのも、2016年以降の大きな変化だ。
そして現在では、「展示する場」から「社会実装を加速する舞台」へと進化。CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野氏は「オープンイノベーションの時代になり、個社では成長や挑戦に限界が生まれている。それにあわせて、CEATECを通じて共創を実現することが重視されるようになってきた。スタートアップ企業の成長支援も、もはや、場の提供だけでは済まない。成長を支援するインフラを作ることが大切である」とコメント。「出展者と来場者が出会い、つながり、議論することで、新たなビジネスチャンスや可能性を生み出し、社会実装を加速させる舞台へと進化していきたい」と語った。
CEATECが、2016年に家電見本市から、共創をベースとした総合展示会へと転換を図ってから、今年はちょうど10年の節目を迎える。そのCEATECは、商談の場・展示の場から、「社会実装を加速する舞台」へと、新たな進化を遂げることになりそうだ。
CEATEC 2026は入場無料。公式サイトから事前登録を受付中
CEATEC 2026の入場は無料だが、完全事前登録制となる。すでに事前登録を開始しており、CEATEC 2026とJapan Mobility Show Bizweek 2026の共通来場登録システムを採用。一度の登録で両イベントに入場できる。
登録は、CEATEC 2026公式サイトおよびJapan Mobility Show Bizweek 2026公式サイトで行える。








