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5Gを光回線開通前から提供、災害時にはバックアップ回線に、ハイブリッド接続サービス「auひかりプラス」をKDDIが提供

 KDDI株式会社は、光回線とau 5G回線を組み合わせたハイブリッド型インターネット接続サービス「auひかりプラス」を9月17日から提供する。9月4日公開の記事では概要のみお伝えしたが、本記事は9月4日に行われた説明会の詳報となる。

「auひかり」+「au 5G」で新たな付加価値

 発表会冒頭、固定回線の新サービスとしてのコンセプトが示された。同社が提供する光回線「auひかり」とモバイル回線「au 5G」を組み合わせ、高速な10Gbps回線にくわえて新たな付加価値を提供する。

 同社では、調査により利用者のニーズとして「申し込みから開通までの期間が短いことを重視する」「セキュリティに不安を感じている」「途切れない回線を求めている」といったものがあるとしており、新サービスは、これらに応えるものとなる。

「auひかり」と「au 5G」を融合
利用者のニーズに応え、「常識を見直し」したサービスに

ハイブリッドホームルーター「Aterm HY01」を提供

Aterm HY01 実機

 「auひかりプラス」の軸になるのが、新たに提供されるハイブリッドホームルーター「Aterm HY01」だ。

 これにより、契約して利用者宅に「Aterm HY01」が届いたら、すぐにau 5G回線を使ってインターネットに接続できる。光回線開通後は、光回線に切り替えて利用でき、従来のモバイル回線を使ったホームルーターサービスの「開通までの期間が短い」という長所と、光回線の高速性の、両方を利用者は享受できる。

 5G回線は、光回線開通後も役立ち、災害時などで光回線が使えなくなった際には、5G回線に切り替えて利用できる。提供開始当初は設定画面での手動切替が必要だが、今後のアップデートで自動切り替えになる予定。自動切り替えの実装まで時間を要する理由としては「シームレスな切り替え/切り戻しの実現のため」「切り替え後のトラフィックコントロールなど、回線の安定性確保について検討するため」との説明がされた。

Aterm HY01と「auひかりプラス」の特徴

 Aterm HY01は、WAN/LANの各1ポートが10Gbpsに対応。そのほかに1Gbps対応のLANポート×1を備える。無線はWi-Fi 7トライバンドに対応し、3バンド合計約9.3Gbps。ただし、6GHz帯は別料金のオプションサービスとして提供される(詳細は後述)。

 ONUは一体ではなく別に提供される。「auひかりプラス」は、光回線としてNTT東西が提供する「フレッツ光」を利用することも可能で、回線に応じたONUが提供されることになる。

 「auひかりプラス」の特徴として、次の6点が挙げられている。

1. 工事を待たずに利用できる

 従来のインターネット接続サービスでは、契約してから光回線の開通まで、ある程度の期間が必要だ。サービスによっては開通までの期間にモバイルルーターを貸し出すものもあるが、あくまでも代替手段であり、面倒は多い。

 「auひかりプラス」では、「Aterm HY01」を設置すれば光回線の開通前はモバイル回線で、開通後は光回線で利用できる。「開通工事があまりにも遅いので、すぐ使えるホームルーターで妥協する」のような事態を避けられる。

従来の一般的なインターネット接続サービスと、「auひかりプラス」の開通までの流れの違い

2. モバイル回線のみでも提供可能

 「auひかりプラス」は、戸建て向けと集合住宅向けの光回線を使ったサービスのほか、モバイル回線のみでのサービスも提供される。

 光回線は10Gbpsと1Gbpsがあり、提供サービスは「ホーム10ギガ」「ホーム」「マンション10ギガ」「マンション」そして「ワイヤレス」の5種となる。

提供サービス・回線環境の種類

3. 光とモバイルの2回線による「途切れない」通信環境

 先述したように、光回線開通後にも5Gのモバイル回線はバックアップ回線として利用でき、災害時や光回線への障害発生時には、5G回線に切り替えて利用できる。

 なお、光と5Gの両回線を併用した通信については、現時点の技術では遅延の差が大きく(5G回線は光回線に比べて遅延が大きい)、品質面で問題が大きいとの判断があるという。

途切れない回線により、スマート家電などの使用環境も確保される

4. 高速なWi-Fi 7対応

 提供されるハイブリッドホームルーター「Aterm HY01」が、高速な最新規格であるところのWi-Fi 7に対応する。主なスペックは前述のとおり。

Aterm HY01の主なスペック

5. Wi-Fi 6GHz帯のほか、電話と高度なセキュリティ機能をオプションで提供

 有料(月額770円)のオプション「Wi-Fiパック」で、Wi-Fiの6GHz帯のアクセスのほか、不正通信や詐欺サイトへのアクセスなどを対策できるネットワーク防御機能「ホームネットワークプロテクション」、迷惑電話着信ブロック機能つきの電話サービス、auの公衆Wi-Fiと電話転送機能が提供される。

 電話サービスについては現在の固定電話番号をそのまま移行可能であり、モバイル回線を通じて提供されるため、「フレッツ光」回線でも問題なく利用可能。

Wi-Fiパックのサービス内容

6. スマホのほか、カード、電気との割引サービスを提供

 auのスマートフォンとのセット割「auスマートバリュー自宅セット割」のほか、「au PAYゴールドカード」および「auでんき」とのセット割引を提供する。

セット割引サービスの内容

BIGLOBE、So-net、@niftyが対応

 「auひかりプラス」に対応するISPは、BIGLOBE、So-net、@niftyの3つ。料金の詳細は各社より発表されるが、KDDIではBIGLOBEを利用した際の料金イメージを発表している。

料金イメージ(ホーム10ギガ、BIGLOBE2年契約時)

 割引サービスとして、光回線開通までの料金を割り引く「ひかり準備割」、Wi-Fiパックが最大13カ月間無料になる「Wi-Fiパック デビュー割」、初期費用相当額割引などが提供される。