同じサイトを見ているユーザー間でチャットできるIE用アドオン


Webページ上にアバターを表示した例

 情報処理推進機構(IPA)が実施した2008年度下期の「未踏IT人材発掘・育成事業」に採択され、支援を受けて開発されたツール「Nesutu(仮)」が、14日に正式サービスを開始した。

 採択テーマは「ウェブ連動新感覚コミュニケーションツールの開発」で、クリエイターは今村淳氏。プロジェクトマネージャーは、筑波大学の田中二郎氏(大学院システム情報工学研究科長)が務める。

 「Nesutu(仮)」は、同じWebページを閲覧しているユーザーのアバターをブラウザ上に表示し、チャットなどができるツール。Internet Explorer 5以上に対応するアドオンとして無償ダウンロード配布している。

 「Nesutu(仮)」では、同ツールを利用するユーザーがアクセスしているWebページがわかる「ラウンジZERO」や、閲覧中のWebページに基づいて他のお薦めページを紹介する「レコメンド」、閲覧中のWebページの「はてなブックマーク」情報を表示する「はてブAPI」などの機能を備える。

 また、ログインすることで、自己紹介などを記入できる「プロフ編集」が使えるほか、Webページの「キャプチャ」や、キャプチャしたページを公開できる「ウェブ共有」といった機能を利用できる。ログインはOpenIDに対応。mixi IDやYahoo! JAPAN ID、Googleアカウント、エキサイトIDも利用できる。なお、mixi IDでログインした場合は、マイミクの情報を反映できる「友達リスト」が利用可能となる。

 「Nesutu(仮)」は、アバターでチャットを行う際、P2Pを使用している。UDPホールパンチングを利用したSTUN(Simple Traversal of UDP Through NAT)やリレーノード経由の通信を実装しているため、ルータ越しやファイアーウォールの設定がしてある環境でも特別な設定不要で利用可能という。なお、セキュリティに考慮し、SSLを利用したサイトでは、「Nesutu(仮)」を使用できないようにしている。


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(野津 誠)

2009/7/15 11:05