Googleが衆院選サイト公開、「5つの質問」に立候補予定者が回答


Googleの選挙情報サイト「未来を選ぼう 衆院選2009」

 グーグルは11日、選挙情報サイト「未来を選ぼう 衆院選2009」を公開した。サイトでは、各選挙区の立候補予定者情報や、投票で選ばれた5つの質問に対して立候補予定者が回答している動画などを見ることができる。

 グーグルでは、7月から選挙プロジェクト「Google 未来を選ぼう2009」をスタートさせており、7月13日からは「未来のためのQ&A」として、立候補予定者や政党に対する質問を募集。集まった質問はユーザーの投票により「子育て、教育」「年金、福祉」「外交、経済、景気、雇用、その他」「農業、林業、漁業」「政治、政治家」の5項目の質問に絞り込まれ、この質問に対する立候補予定者や政党からの回答を、YouTubeへの動画の形で7月30日から募集してきた。

 今回公開された「未来を選ぼう 衆院選2009」では、選挙区ごとの立候補予定者情報と、これまでに投稿のあった質問への回答動画を見ることができる。自治体名などを入力すれば選挙区を検索できるほか、地図からも地点をクリックしていくことで選挙区を指定できる。

 各選挙区のページでは、立候補予定者の情報や、立候補予定者名によるWeb検索、ニュース検索、動画検索の結果へのリンクがあり、質問への回答動画が投稿されている場合にはその動画へのリンクも掲載される。また、YouTubeの「日本の政治チャンネル」でも、立候補予定者からの回答動画をまとめて掲載している。

 質問への回答動画は、現時点では個人・政党を合わせて30件が公開されている。投稿は立候補予定者や政党が独自に行っているもので、グーグルでは申請を受けて本人の動画であることを確認した上で、サイトに掲載している。回答動画は8月15日まで受け付けており、8月18日の公示日までにはさらに動画は増える予定。

5つの質問を投票で選び、それに対する回答動画を募集YouTube「日本の政治チャンネル」でも動画を公開中
グーグルの馬場康次氏

 グーグルの馬場康次氏は、今回のプロジェクトの意義は「情報と対話」にあると説明。「選挙に関する情報を整理してユーザーに提供すること」「インターネットを利用して政治家を目指す人とユーザーとの対話を実現すること」を目的として、グーグル社内の有志により運営されているプロジェクトだとした。

 現時点で公開されている回答動画はまだ30件だが、「選挙前はとても忙しいと伺っていたので、ある程度は想定していた数。今回が初めての試みということもあって、動画を投稿していいのか迷っていた方もいるかもしれない。動画が公開されたことで、これから投稿される方もいるのではないか」と語った。また、サイトは「現時点ではまだプレオープンという位置付け」だとして、8月18日の公示日に向けて、さらに情報を追加していく予定だとした。


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(三柳 英樹)

2009/8/11 17:15