「Google Insights for Search」日本語化、未来予測機能も公開


「風邪」のWeb検索傾向

 米Googleは17日、検索キーワードについてさまざまな分析が行える「Google Insights for Search」ベータ版を39言語に対応させたと発表した。この中には日本語も含まれている。また、検索傾向の未来予測機能も公開された。

 Googleは2008年8月に「Google Insights for Search」の英語ベータ版を公開していた。このサービスは、広告主がキーワードを分析するために有用なツールだが、それ以外にも景気分析を行ったり、マーケティングに使用するなどの用途が考えられるサービスだ。

 今回、分析機能だけでなく、初めて未来を予測する機能も追加された。この予測機能は、特定のキーワードに関連して、過去のトレンドや検索傾向を分析し、将来の検索傾向を予測するものだ。

 例えば、日本語で「風邪」と検索してみると、今後2009年12月に「風邪」の検索数がピークを迎えると予測され、この時期に風邪が流行する可能性が高いことを推測できる。地域を絞り込むと、東京ではそのピークが12月から1月にかけて続くこと、一方、大阪ではピークは1月にずれ込み、しかも東京よりも多いことなどが判明する。

 なお、この予測機能はすべてのキーワードに適用されるわけではなく、検索時期の幅が狭すぎる場合や、過去に検索語句が少なすぎる場合など表示されないこともある。

 さらに、分析するキーワードの量を、世界地図上にアニメーションで表示する機能も追加されている。

 「Google Insights for Search」のトレンド検索結果は、iGoogleガジェットとしてiGoogleのページ上に表示させることも可能だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/8/18 13:02