楽天がタイでEC事業に参入、「TARAD.com」を傘下に

9月30日にバンコク市内で記者会見した、楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長（左）と、TARAD Dot Com創業者のパーウット・ポンウィタヤパーヌ氏（右）

　楽天は9月30日、タイのECサイト「TARAD.com」を運営するTARAD Dot Comと資本業務提携を締結したと発表した。同社株式の67％を楽天が取得し、CEOを含む3名を派遣して経営参画する。

　TARAD Dot Comは1999年設立。「楽天市場」と同様のショッピングモール型のECサイトを運営している。「TARAD.com」には約16万店舗が出店し、商品点数は約140万点、会員数は200万人。タイ最大のECサイトだという。楽天は、「楽天市場」の機能やサービスを「TARAD.com」に取り入れていく予定だ。

　なお、「楽天市場」の出店店舗数は9月末に3万店を突破したことが発表されたが、「TARAD.com」の16万店はこれを大きく上回る。個人間取り引きの小さなが店舗が多数出店しているとみられる。

　楽天は、アジアを中心に海外進出計画を推進しており、2008年には台湾で合弁会社を設立して「台湾楽天市場」を開設した。タイは、「楽天市場」の海外展開が実現した2カ国めとなる。