iPhoneがスマートフォン顧客満足度で首位、一方でAT&Tは……


 顧客満足度などのデータ計測を行う米CFI Groupは9月30日、スマートフォンの顧客満足度で、iPhoneが首位を獲得したとの最新調査結果を発表した。その一方で、米国でiPhoneの独占的供給権を保有する米AT&Tに、iPhoneユーザーが満足していないとの結果も出た。

 スマートフォンユーザー1000人以上に対して行った調査の結果、顧客満足度(100点満点)がiPhoneは83点、AndroidとPalm社のPreは77点、カナダResearch In Motion社のBlackberryは73点、Palm社のTreoは70点、そして新SymbianとWindows Mobileを含む「その他」カテゴリーの顧客満足度は66点だった。

 iPhoneは、所有者のロイヤルティーと口コミの強さでも目立っていた。iPhone所有者の92%がこれを「理想の電話」と考えており、90%がiPhoneを他の人に勧め、35%が推薦の結果としてiPhoneを購入していた。さらにiPhoneは、他のスマートフォンの代替機として最も人気があった。

 iPhoneの人気にもかかわらず、独占的供給権を保有するAT&Tはその恩恵を受け損なっているようだ。スマートフォンを提供しているプロバイダーの顧客満足度を調査すると、Verizon WirelessとT-Mobileは79点、Sprintは74点、AT&TのiPhone非保有者では73点、AT&TのiPhone保有者では69点だった。

 AT&Tは最も満足度の高いスマートフォンを保有していながら、プロバイダーとしての顧客満足度は低いという結果になった。これは、iPhone利用者がデータ通信をあまりにも多く利用するため、ネットワーク障害に遭遇することが一因ではないかと考えられる。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/1 11:50