旧ライブドアの一般投資家訴訟、1627名と和解合意


 株式会社LDH(旧ライブドアホールディングス)は19日、旧ライブドアの株式を取得した一般投資家が起こしていた損害賠償請求訴訟で、同日までに1627名との間で和解することで合意したと発表した。1株当たり損害額200円、5%の弁護士費用および遅延損害金として、総額約49億4673万円の和解金を1627名に支払う。

 LDHによると、旧ライブドアとライブドアマーケティングの株式を取得した個人3316人・法人24社の計3340名の一般投資家が、有価証券報告書の虚偽記載などで損害を被ったとして、LDHと旧経営陣に対して総額約230億6000万円の損害賠償などを求める訴訟を2006年6月以降、東京地方裁判所に提起していた。

 2009年5月の第一審判決では、LDHらは約76億2805万円の支払いを命じられた。これは、損害額を旧ライブドア1株当たり200円、ライブドアマーケティング1株当たり1000円と算定したものだが、判決当初は投資家、LDH側ともこれを不服として控訴。しかしその後、両者で協議し、第一審で請求を棄却された原告17名、ライブドアマーケティング株のみを取得した原告101名を除く3222名のうち、今回までに約半数にあたる原告と和解するに至ったという。

 LDHでは、一審判決に不服はあるものの、「現時点では1株当たり損害額200円をベースとする和解が早期解決を図る上での最良の選択」と判断した。一方、残る原告とは、引き続き控訴審において係争していくとしている。


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(永沢 茂)

2009/10/20 20:55