定義ファイル不要の国産ウイルス対策ソフト「FFR yarai 2009」
クライアント管理機能を搭載した「FFR yarai 2009」の操作画面 |
フォティーンフォティ技術研究所は11日、企業向けウイルス対策ソフトの新バージョン「FFR yarai 2009」の提供を開始した。新たにクライアント管理機能を搭載し、大規模システムでの運用に対応したことが特徴だという。
「FFR yarai」は、ウイルス定義ファイル(パターンファイル)に依存せず、プログラムの挙動を監視するヒューリスティック技術を用いることで、未知のマルウェアを検知する国産のウイルス対策ソフト。
企業向けにライセンス販売のみで、最低購入本数は5本。1ライセンスあたりの年間費用は、PC台数が5~99台で9000円、100~499台で8000円、500~999台で7000円など。対応サーバーはWindows Server 2003、対応クライアントはWindows 7/Vista/XP。
クライアント管理機能では、「FFR yarai」を未導入のクライアントに遠隔インストールを行えるほか、各種リモート設定機能、設定変更の禁止などのポリシー配信機能を搭載。クライアントがウイルスの実行を防いだ際に、IT管理者へメールで通知する機能も備える。
「FFR yarai 2009」ではこのほか、既知・未知の脆弱性を狙う攻撃を防ぐ「ZDPエンジン」を強化。ZDPエンジンでは、Adobe FlashやAdobe Readerなどアプリケーションごとの攻撃手法をルール化して脅威を検出しているが、今回、検出可能な攻撃手法を増やしたという。さらに、振る舞い検知を行う「HIPSエンジン」も強化し、誤検出の低減を図ったとしている。
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(増田 覚)
2009/11/11 19:20
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