Amazon、Kindleのバッテリー時間向上とPDFリーダー対応を発表


 米Amazonは24日、電子ブック端末「Kindle」のファームウェアを改良し、バッテリー駆動時間を85%伸ばすとともに、ネイティブPDFリーダーを搭載したことを発表した。

 バッテリー駆動時間の改良は、ワイヤレスがオンのときにのみ効力を発揮し、ワイヤレスがオフの時の電池寿命は以前と変わらない。

 さらに、6インチ版KindleにはネイティブなPDFリーダーが組み込まれたことも明らかにした。これまで、KindleでPDFファイルを読むには、一旦PDFファイルをAmazonに送信し、Kindleフォーマットに変換してから受信する必要があった。

 ネイティブPDFリーダーの搭載により、PDFファイルをUSB接続でそのまま転送するか、KindleメールアドレスにPDFファイルをメールするだけで、そのまま読めるようになる。

 さらにこの対応により、PDFドキュメントのフォーマットが崩れることなく読むことができるようになったとしている。ただし、注釈書き込み、音声読み上げ、ズーム、回転には対応していない。

 PDFファイルをKindleフォーマットに変換することを望む利用者は、これまで同様にサービスを利用できる。

 新しいファームウェアはを搭載したKindleは、現在Amazonで発売されている。また、既存の利用者も、対応端末であればWhispernet経由で自動的にファームウェアがアップデートされるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/11/25 11:37