ニコ動視聴者の4割、著作権保護期間延長「どちらともいえない」


著作権保護期間延長に関する是非について

 ニワンゴは25日、著作権保護期間の延長に関する意識調査の結果を公表した。調査は「ニコニコ動画(9)」の視聴者を対象に「ニコ割アンケート」を利用して24日19時30分に実施し、約200秒間で6万7737件の回答を集めた。

 調査では、鳩山由紀夫首相と川端達夫文部科学相が、著作権保護期間を現在の「著作者の死後50年まで」から「同70年まで」に延期することに意欲を示したことを説明した上で、著作権保護期間延長の是非について聞いた。

 それによれば、著作権保護期間の延長に「賛成」とした人は19.9%、「反対」は38.7%、「どちらともいえない」は41.4%だった。回答数が最も多かった「どちらともいえない」という人の理由では、「影響がわからない」が半数以上を占める結果となった。

 「賛成」とした人の理由(複数回答可)では、「クリエイターはより手厚く保護すべき」が62.4%で最多。次いで「欧米の期間は70年であり、合わせるべき」が24.3%、「保護期間50年は短すぎる」が22.6%、「コンテンツ業界の発展にいい影響がある」が16.6%。

 「反対」の理由では、「保護期間は50年で十分」が45.2%、「利用者の利便性を損なう」が42.6%、「若いクリエイターの成長に悪影響がある」が36.3%、「コンテンツ業界の発展に悪影響がある」が36.0%、「欧米の保護期間70年に合わせる必要はない」が34.0%だった。

 「どちらともいえない」とした人の理由では、「保護期間が延びることの影響がわからない」が57.1%と最も多く、次いで「まだ判断できない」が38.4%、「著作権自体よくわからない」が8.6%となった。

 ニコ割アンケートは、調査の実施時刻にニコニコ動画で動画を視聴しているユーザーが対象となる。調査実施時刻になると再生中の動画が停止してアンケート回答画面が割り込み、ユーザーは選択肢をクリックすることでアンケートに回答する仕組み。


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(増田 覚)

2009/11/25 19:24