IPA、インストールしているソフトが最新版かチェックするツール


 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は30日、PCにインストールされているインターネット関連ソフトが最新バージョンかどうか簡単にチェックできる無償ツール「MyJVNバージョンチェッカ」を公開した。対応OSはWindows Vista/XP SP3/XP SP2(いずれも32ビット版のみ)、対応ブラウザはInternet Explorer 7/6とFirefox 3で、Java Runtime Environment(JRE)6.0/5.0が必要。

 「MyJVNバージョンチェッカ」はJavaアプリケーションとして提供されている。「MyJVN」のページにある起動リンクをクリックすることで、ダウンロード・起動する。あとは「MyJVNバージョンチェッカ」の画面からチェックしたいソフトを選択し、「実行」ボタンを押すだけでよい。各ソフトについて最新バージョンかどうか○×で表示されるほか、詳細情報としてバージョンアップ方法への説明ページも参照できる。


MyJVNバージョンチェッカ

チェック結果画面

 現在、対象となっているソフトは、Adobe Flash Player(ActiveX)、Adobe Flash Player(Plug-in)、Adobe Reader、JRE、Firefox、Thunderbird、Lhaplus、QuickTime。ベンダーの協力を得ながらインターネット関連製品を中心に選定しているとしており、今後も対象製品を拡充させていく考えだ。

 IPAによると、近年、Webブラウザや動画再生ソフトなどの脆弱性を突いてウイルスに感染させるなど攻撃の多様化が進んでおり、それらの多くは古いバージョンのソフトの脆弱性を悪用しているという。一方で、ユーザー側は「手間がかかる」「更新方法がわからない」などとして、バージョンアップがあまり行われていない実態が、IPAが行った意識調査により明らかになっている。

 こうした実態を受けて、IPAでは簡単に操作できるツールを開発・公開することにした。「MyJVNバージョンチェッカ」では、脆弱性情報データベース「JVN iPedia」に登録されている情報を利用してバージョンチェックを行っている。


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(永沢 茂)

2009/11/30 16:34