「Thunderbird 3」正式版公開、メール検索を30倍に高速化


Thunderbird 3

 Mozillaは9日、メールソフトの最新バージョン「Thunderbird 3」の正式版を公開した。Windows版、Mac版、Linnux版が用意されており、日本語を含む各国語版をMozillaのサイトから無償でダウンロードできる。

 「Thunderbird 3」は、メール検索を強化したことや、複数のメッセージをタブ表示できるようにしたことなどが特徴だ。メール検索では、新開発の検索エンジン「Gloda」を採用し、前バージョンの「Thunderbird 2」と比較して30倍以上の高速化を実現したという。

 また、メッセージアーカイブ機能を追加。選択したメッセージを年別のアーカイブフォルダへ移動・保管でき、受信トレイを整理できる。さらに、「メールアカウント設定ウィザード」を強化。名前、メールアドレス、パスワードを入力すれば、Mozillaのプロバイダーデータベースを参照し、サーバー設定情報が見つかった場合は自動的に設定が完了する。

 このほか、添付ファイルの付け忘れを防止する機能や、受信したメッセージのヘッダ部分にある星印をクリックするだけでアドレス帳に追加できる機能、アドオンマネージャ、スマートフォルダ、Gmailとの統合強化など、「2000以上の新機能および改良が加えられてている」という。

 Mozilla Japanの瀧田佐登子代表理事は、「メールは多くの人にとっていまだ必要不可欠なコミュニケーション手段であり、2年半ぶりのメジャーアップデートとなる『Thunderbird 3』は、メールソフトの今後を方向付ける重要な製品となる」とコメントしている。


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(野津 誠)

2009/12/9 12:32