欧州では依然DSLがブロードバンドの中心、日本は3Gの割合が突出


 英国情報通信庁(Ofcom)は17日、世界12カ国におけるインターネット、通信、テレビ、ラジオに関する市場調査結果を公表した。この調査報告書には一部の調査に日本も比較対象として含まれている。

 各国の100世帯当たりのブロードバンド接続数は、カナダが74.6件、英国が67.1件、フランスが63.9件、米国が63.7件、日本が60.5件、ドイツが56.2件、イタリアが46.6件となっている。なお、この調査でブロードバンドとは、128kbps以上の定額料金プランサービスを指している。

 また、ブロードバンド接続中のDSLの割合を見ると、日本、米国、カナダは4割前後だが、欧州各国では8割から9割という高い数字を示しており、欧州ではDSLがいまだブロードバンドの主要要素を占めていることがわかる。英国では2012年までに、ほぼ全世帯に対して2Mbpsのブロードバンド導入を目指している。

 携帯市場に目を向けると、100人当たりの3G回線数は日本が68.8回線と他国を圧倒している。2位のイタリアでも49.8回線、3位の英国が29.4回線で、最も低かったカナダは5.3回線だった。

 調査ではこのほか、各国のテレビ、ラジオ、固定電話、携帯電話に関連する売上の内訳や、ビジネスの形態などのデータを示している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/18 12:59