IP電話の「JAJAH」を、欧州大手通信会社Telefonicaが買収


 スペインの大手通信事業者Telefonica(oはアクセント記号付)は23日、IP電話サービスの米JAJAHを、現金1億4500万ユーロで買収したと発表した。

 JAJAHは米国とイスラエルに本拠を持ち、世界200カ国向けにIP電話サービスを提供している。また、JAJAHのサービスは、携帯電話やインスタントメッセンジャー、ソーシャルアプリケーションなどにも組み込まれ、多くのユーザーに利用されている。スペインのTelefonicaは、スペイン、欧州、ラテンアメリカなど25カ国で営業し、2億6000万以上の顧客を持つ通信分野におけるグローバルプレーヤーだ。

 今回の買収により、JAJAHはTelefonica Europeの傘下に入り、JAJAHブランドのを維持しながら、引き続きサービスを提供していく。

 買収の意図について、Telefonica Europe会長兼CEOのMatthew Key氏は、「JAJAHの買収は、我々のコミュニケーションサービスの幅を広げ、音声通話分野における新しい可能性を開くものだ。Twitterのようなソーシャルネットワーキングサイトを使っている人々は、今やこれまでになく幅広い通信方法を手に入れる。そして、テキストやキーボードでコミュニケーションするのと同じように、直接話すという選択肢を手に入れた」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/24 13:36