11nや自動削除機能対応の「Eye-Fi」新モデル。日本でも今春発売


「8GB Eye-Fi Pro X2」

 米Eye-Fiは5日、無線LAN機能を搭載したSDメモリーカード「Eye-Fi」シリーズの新製品として、新開発の「X2 engine」を搭載した「8GB Eye-Fi Pro X2」を発表した。2010年春ごろをめどに米国や日本、欧州地域で発売予定。米国での価格は149.99ドルで、日本での価格は未定。

 「Eye-Fi Pro X2」は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラに装着して、撮影した写真(JPEG/RAW形式)や動画を、専用サーバーを介してPCやオンラインサービスに自動でアップロードできる製品。メモリー容量は8GBで、秒間6MBの書き込み/読み出しが可能な「Class6」に対応。無線LAN機能はIEEE 802.11b/g/nで、無線LANセキュリティとして64/128bitのWEP、WPA/WPA2をサポートする。

 新開発の「X2 engine」を利用した機能として、「エンドレスモード」機能の利用が可能。同機能では、「Eye-Fi Pro X2」の空きメモリー容量が少なくなった場合に、転送済みの写真や動画ファイルを古い順に自動削除できるようになる。

 また、撮影したファイルに位置情報を付加できる「ジオタグ」機能も搭載。加えて、インターネット接続したPCや携帯機器を介して、ファイルをアップロードする「アドホックモード」、暗号化設定が施されていない無線LANアクセスポイントに自動接続できる機能も備える。対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびMac OS X 10.6/10.5/10.4。

 合わせて米Eye-Fiでは、「Eye-Fi」と連携する管理ツールの改良も実施。現在、Webブラウザー上で動作する「Eye-Fi Manager」を提供しているが、新たにデスクトップ上で動作するアプリケーション「Eye-Fi Center」を1月後半をめどに公開する。既存の「Eye-Fi」ユーザーを含めて、無償でダウンロードできる。

 「Eye-Fi Center」では、「Eye-Fi」で撮影してPCやオンラインサービスにアップロードした写真や動画ファイルを、他のオンラインサービスに再アップロードできる。また、PC内に保存している「Eye-Fi」以外で撮影した写真や動画ファイルに関しても、オンラインサービスへアップロードが可能になるという。


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(村松 健至)

2010/1/6 13:20