NASAが宇宙飛行士に個人用回線、野口飛行士の生つぶやきも開始


 米航空宇宙局(NASA)は22日、国際宇宙ステーション(ISS)上に滞在中の宇宙飛行士に対して、個人用のインターネット回線を用意したことを発表した。これにより、宇宙飛行士たちは宇宙から直接Twitterのつぶやきを開始している。

 このインターネット回線は「Crew Support LAN」と呼ばれており、宇宙飛行士たちはWebブラウジングを含め、プライベートな通信を行うことが可能になった。長期間、宇宙ステーションの閉塞的環境に滞在していることから来るストレスへの対処など、生活の質を改善する助けとなると考えられている。

 技術的には、Ku帯無線高速通信回線を使用して宇宙ステーションが地上と通信を行い、地上のコンピューターを経由して、インターネットに接続できるようにしている。

 宇宙飛行士たちは、地上の米公務員と同じガイドラインに従ってコンピューターを使用することになる。またこれまでと同様、公式メールアカウント、IP電話、ビデオ会議システムも用意される。

 現在、国際宇宙ステーションには、日本人の野口聡一氏を含め、国際宇宙ステーション司令官Jeff Williams氏、フライトエンジニアのT.J. Creamerが搭乗しており、Twitterアカウントを通してつぶやきを配信している。これまでのつぶやきは、いったん地上にメールで送られてから、地上要員が宇宙飛行士のTwitterアカウントを通して代理投稿する方法をとっていた。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/25 12:30