EUの学校間ネットワーク「eTwinning」が5周年、参加校は5万校に


 欧州連合(EU)が進める加盟国間における学校間ネットワーク「eTwinning」プログラムが設立5周年を迎え、2月5日から7日までの3日間にわたりスペイン・セビリヤで記念会合を開催、500名の参加者を集めた。

 eTwinningは、学校間のネットワークをもとに種々のプロジェクトを開発することで教育分野での交流を図るもの。32カ国の5万校が参加する一大国際的プログラムとなっており、参加する教師も8万5000人に上っているという。

 今回の記念会合では、優れたプログラムを展開している学校を表彰。スペイン語、フランス語、数学・科学、デジタルメディア部門の各部門で今年は21カ国から37校が選ばれた。

 参加者数などの統計を見ると、人口で一番大きな規模のドイツが4600人あまりと全体の5%ほどしか占めていないのに対して、ポーランドが約1万人でトップとなっており、次いでフランスが約9300人、英国が約8500人、スペインが約8000人、イタリアが約7400人。2009年6月1日以降の登録プロジェクト数でも、ポーランドが約1100件でトップ、次いでフランス、トルコ、ルーマニア、イタリアなどとなっており、インターネットの普及とは異なる様相を見せている。eTwinningは、EUおよびその周辺地域における学校間の交流ツールとして発展していることは確かなようだ。


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(Gana Hiyoshi)

2010/2/8 15:16