Google日本語入力、開発段階の新機能を盛り込んだ「開発版」公開


開発版では単語候補の選択ウィンドウにビルド番号が表示される

 グーグルは17日、日本語入力ソフト「Google日本語入力」で、従来から提供しているベータ版に加えて、開発段階の新機能などを盛り込んだ開発版を公開した。「Google日本語入力」のWebサイト右下にある「開発版をダウンロード」のリンク先からダウンロードできる。

 開発版では、新機能が開発段階の状態で実装される。このため、一度追加された機能が次の更新で削除される場合があるという。また、単語候補の選択ウィンドウにビルド番号が表示されるほか、問題の早期発見を目的に使用統計データと障害レポートの送信が常時有効になっている。

 注意点としては、通常は公開前に実施している社内テストが一部省略されている。また、ベータ版と比べて頻繁に更新されるため、予期しないタイミングで使用できなくなるリスクが高くなるという。このためグーグルでは、安全性の観点から通常利用はベータ版を推奨するとしている。

 17日に公開した開発版では、WindowsおよびMacintosh環境の双方で、ローマ字ルールを変更できる機能を追加した。

 Windows版(バージョン 0.10.264.100)では、Microsoft IMEからのユーザー辞書をインポートする機能、OS起動時に辞書領域を物理メモリー上に常駐させる機能を追加。また、Windows Server 2008以降のサーバーOSに対するインストール時のチェックを外した。加えて、インストール中にエラーが発生した場合のメッセージが常に「インストーラに次のエラーが発生しました: 1603: インストール中に致命的なエラーが発生しました」となる問題も修正される。

 Macintosh版(バージョン 0.10.264.101)では、Mac OS X 10.6 Snow Leopard環境で設定画面のプルダウンメニューが正しく表示されない問題を修正している。


Windows版ではMicrosoft IMEからのユーザー辞書インポート機能や辞書を物理メモリー上に常駐させる機能も

関連情報


(村松 健至)

2010/2/17 19:57