レストランのメニューをその場で翻訳、Google Gogglesの新計画



デモンストレーションの動画が、Google Translate公式ブログで視聴できる

 米Googleは16日、スペイン・バルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2010」において、同社のEric Schmidt CEO同席のもとで最新の技術開発の成果をデモンストレーションした。実験的に公開している「Google Goggles」を使って、レストランのドイツ語メニューを英語で読めるようにするというものだ。

 Google Gogglesは、スマートフォンのカメラで撮影した画像を認識し、その内容を検索する機能だ。今回披露したドイツ語メニューの翻訳は、いくつかの技術を連携させることで実現した。

 まず、Google Gogglesでレストランのメニューを撮影すると、その画像がGoogleに送信され、OCRエンジンによって文字として認識される。認識された文字は、Google Translateに送られ、そこでドイツ語から英語に翻訳される。翻訳された文章はGoogle Gogglesに返信され、そこで英語メニューが表示されるという仕組みだ。

 この技術が実用化されれば、旅行先でメニューや標識、ポスターなどのあらゆる文字情報を、その場で翻訳することが可能になる。翻訳が完ぺきでないとしても、一部の情報だけでも理解できるなら大きな進歩といえるだろう。

 Googleでは、将来的にGoogle Translateがサポートしている全52言語で翻訳可能なGoogle Gogglesのバージョンを開発したい考えだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/18 11:58