米Nuance、無料PDF閲覧ソフト「Nuance PDF Reader」公開


 米Nuanceは18日、無料のPDF閲覧ソフト「Nuance PDF Reader」を公開した。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語版が公開されており、Windows 7/Vista/XPに対応する(Windows 7/Vistaは64bit版にも対応)。なお、インストール時には氏名、住所などの個人情報を含むユーザー登録が必要となる。

 「Nuance PDF Reader」は、最新のPDF標準規格バージョン1.7をサポートしたPDF閲覧ソフト。Nuanceでは、ダウンロードサイズが18MBと小さく、インストール後の容量はAdobe Readerの20%となり、Adobe Acrobatと100%の互換性を確保した代替ソフトだとアピールしている。

 機能面では、PDFフォームへの入力、保存、注釈機能に対応。Microsoft SharePointとの連動も可能だ。また、近年PDFを媒介するマルウェアが問題になっているが、危険性を減らすために、インストール時にJavaScriptの使用をオフにすることもできる。

 さらに、「Nuance PDF Reader」上からPDFファイルをNuanceのサーバーに送信することで、サーバー側でPDFファイルをWord 2007/2003、Excel、WordPerfect形式のファイルに変換し、ファイルをメールで受け取ることができる。ファイルは暗号化して送信され、変換時には英語を含む7カ国語と3種類の画質から選択できる。

 ただし、PDFファイルの変換サービスは、「通知があるまでは、無制限に無料で利用できる」との説明書きがある。Nuanceでは、PDFファイルを変換するための有料ソフト「PDF Converter Professional 6」を販売しており、このソフトの利用を進めていることが背景にありそうだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/19 11:47