米投資ファンドがBaiduの動画サイトに5000万ドル投資へ


 米投資ファンドのProvidence Equity Partnersは2月26日、中国サーチエンジン最大手のBaidu(百度)が設立予定の動画サイトに5000万ドルを投資すると発表した。

 Providenceは、米国で大人気のプロフェッショナルコンテンツによる動画サイト「Hulu」への投資を行い、大きな成功を収めている。似たようなコンセプトを持つBaiduの動画サイトへの投資にも注目が集まりそうだ。

 Baiduは、この動画サイトにおいて、プロフェッショナルなコンテンツ制作会社から有料でライセンスを受け、そのコンテンツを広告によるビジネスモデルで公開することをすでに発表している。

 今回Baiduは、このWebサイトのためにドメイン名「www.qiyi.com」を取得したことを発表した。また、Providenceの投資以後もBaiduが筆頭株主にとどまることを明らかにしている。

 今回の決定について、BaiduのRobin Li CEOは「Providenceはこの分野における理想的なパートナーだ。なぜなら、コンテンツのライセンスを受けてインターネットで配信するビジネスへの投資と経営に関する豊富な経験を持っているからだ」とコメントしている。

 Providenceはこれまで、メディア、エンターテインメント、通信、情報サービス企業への投資を世界各地で行ってきた。メディア関係では、Huluのほか、Warner Music GroupやYankees Entertainment & Sports Networkへも投資実績を持つ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/1 11:38